前週は71ドル台前半まで切り返す展開になった。欧州連合(EU)がロシア産石油 に対する追加制裁を決めたことを手掛りに、60ドル台後半から切り返した。「影の船 団」に対する制裁を強化することで、ロシア産石油の制裁逃れに対応する。実効性には 不透明感もあるが、制裁強化にアルゴ系ファンドが反応した模様であり、70ドル台を 回復している。週末を前、欧州がイラン制裁の復活に動く可能性が警戒されたこともポ ジティブ。ただし、石油輸出国機構(OPEC)は世界石油需要見通しを引き下げ、国 際エネルギー機関(IEA)は来年の供給過剰見通しを再確認している。 今週は戻り売り優勢の展開になる見通し。EUに続いて米国でもロシアに対する追加 制裁が決まると、瞬間的に買いが膨らむ可能性はある。しかし、制裁強化で実際にロシ ア産石油の供給環境が大きく変わるのかは不透明感が強い。米欧のイランへの対応にも 注意が必要だが、需給緩和見通しに修正を迫ることは難しく、戻り売り優勢の地合を否 定するには至らない見通し。特に大きなイベントなどは予定されていないが、70ドル 台前半では引き続き売り対応が基本になろう。60ドル台中盤から後半での取引に回帰 する見通し。 予想レンジは67.00〜73.50ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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