●海外勢が現先合算で6339億円買い越す一方、個人は2週連続で売り越す 東証が19日に発表した12月第2週(9日~13日)の投資部門別売買動向(現物)によると、米ハイテク株高の流れを追い風に日経平均株価が前週末比379円高の3万9470円と2週連続で上昇したこの週は、年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行が3週連続で買い越した。買越額は1779億円と前週の2804億円から縮小した。投資信託も2週連続で買い越し、買越額は2133億円と前週の3537億円から減少した。自社株買いが中心とみられる事業法人は24週連続で買い越し、買越額は1975億円だった。 一方、海外投資家が2週ぶりに売り越し、売越額は5092億円だった。前週は1249億円の買い越し。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物、日経225マイクロの合計で2週連続の買い越しとなった。買越額は1兆1432億円と前週の4371億円から急拡大した。現物と先物の合算でも2週連続で買い越し、買越額は6339億円だった。個人投資家は2週連続で売り越し、売越額は3565億円と前週の4806億円から縮小した。 日経平均が2週続伸する中、海外投資家が現物・先物合算で6339億円買い越す一方、個人投資家は2週連続で売り越した。 ■投資部門別売買代金差額 (12月9日~13日) 東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全51社)] ※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し 海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 ) 12月 ――― 第2週 ▲5,092 1,779 ▲3,565 [ ▲3,481 ▲83 ] 39,470円 ( +379 円) 第1週 1,249 2,804 ▲4,806 [ ▲5,363 556 ] 39,091円 ( +883 円) 11月 ――― 第4週 ▲1,794 854 1,409 [ 224 1,184 ] 38,208円 ( -75 円) 第3週 ▲3,300 ▲138 1,784 [ ▲358 2,142 ] 38,283円 ( -359 円) 第2週 1,521 153 14 [ ▲1,557 1,571 ] 38,642円 ( -857 円) 第1週 1,938 766 ▲7,436 [ ▲5,931 ▲1,504 ] 39,500円 ( +1446 円) 10月 ――― 第5週 ▲1,885 1,640 ▲438 [ ▲1,569 1,130 ] 38,053円 ( +139 円) 第4週 ▲206 ▲211 272 [ ▲1,200 1,473 ] 37,913円 ( -1067 円) 第3週 ▲579 ▲84 841 [ ▲973 1,814 ] 38,981円 ( -624 円) 第2週 2,473 ▲490 ▲1,737 [ ▲2,365 628 ] 39,605円 ( +970 円) 第1週 3,955 2,090 1,777 [ ▲767 2,544 ] 38,635円 ( -1193 円) 9月 ――― 第4週 ▲567 1,332 ▲5,869 [ ▲3,818 ▲2,051 ] 39,829円 ( +2105 円) 第3週 ▲5,122 ▲2,963 ▲3,567 [ ▲2,628 ▲939 ] 37,723円 ( +1142 円) 第2週 ▲15,425 ▲559 2,193 [ 1,340 853 ] 36,581円 ( +190 円) 第1週 ▲8,235 1,500 4,672 [ 1,973 2,698 ] 36,391円 ( -2256 円) 8月 ――― 第4週 ▲2,451 2,074 ▲1,106 [ ▲1,839 732 ] 38,647円 ( +283 円) 第3週 ▲3,988 1,347 ▲366 [ ▲1,855 1,488 ] 38,364円 ( +301 円) 第2週 1,872 291 ▲4,041 [ ▲3,112 ▲928 ] 38,062円 ( +3037 円) 第1週 4,953 2,171 ▲553 [ 3,027 ▲3,581 ] 35,025円 ( -884 円) ※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。 ※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。 株探ニュース
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