●海外勢が2週連続で売り越す一方、個人は3週ぶりに買い越す 東証が26日に発表した12月第3週(16日~20日)の投資部門別売買動向(現物)によると、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派的な発言で米株市場が急落したことを受けて、日経平均株価が前週末比768円安の3万8701円と3週ぶりに大幅下落したこの週は、海外投資家が2週連続で売り越した。売越額は4750億円と前週の5092億円から若干減少した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物、日経225マイクロの合計で3週ぶりに売り越した。売越額は734億円だった。前週は1兆1432億円の買い越しだった。現物と先物の合算でも3週ぶりに売り越し、売越額は5484億円だった。 一方、個人投資家は3週ぶりに買い越し、買越額は1561億円だった。前週は3565億円の売り越しだった。自社株買いが中心とみられる事業法人は25週連続で買い越し、買越額は1844億円と前週の1975億円から縮小した。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行が4週連続で買い越し、買越額は59億円と前週の1779億円から急減した。 日経平均が3週ぶりに大幅反落する中、海外投資家が2週連続で売り越す一方、個人投資家は3週ぶりに買い越した。 ■投資部門別売買代金差額 (12月16日~20日) 東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全51社)] ※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し 海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 ) 12月 ――― 第3週 ▲4,750 59 1,561 [ ▲1,183 2,744 ] 38,701円 ( -768 円) 第2週 ▲5,092 1,779 ▲3,565 [ ▲3,481 ▲83 ] 39,470円 ( +379 円) 第1週 1,249 2,804 ▲4,806 [ ▲5,363 556 ] 39,091円 ( +883 円) 11月 ――― 第4週 ▲1,794 854 1,409 [ 224 1,184 ] 38,208円 ( -75 円) 第3週 ▲3,300 ▲138 1,784 [ ▲358 2,142 ] 38,283円 ( -359 円) 第2週 1,521 153 14 [ ▲1,557 1,571 ] 38,642円 ( -857 円) 第1週 1,938 766 ▲7,436 [ ▲5,931 ▲1,504 ] 39,500円 ( +1446 円) 10月 ――― 第5週 ▲1,885 1,640 ▲438 [ ▲1,569 1,130 ] 38,053円 ( +139 円) 第4週 ▲206 ▲211 272 [ ▲1,200 1,473 ] 37,913円 ( -1067 円) 第3週 ▲579 ▲84 841 [ ▲973 1,814 ] 38,981円 ( -624 円) 第2週 2,473 ▲490 ▲1,737 [ ▲2,365 628 ] 39,605円 ( +970 円) 第1週 3,955 2,090 1,777 [ ▲767 2,544 ] 38,635円 ( -1193 円) 9月 ――― 第4週 ▲567 1,332 ▲5,869 [ ▲3,818 ▲2,051 ] 39,829円 ( +2105 円) 第3週 ▲5,122 ▲2,963 ▲3,567 [ ▲2,628 ▲939 ] 37,723円 ( +1142 円) 第2週 ▲15,425 ▲559 2,193 [ 1,340 853 ] 36,581円 ( +190 円) 第1週 ▲8,235 1,500 4,672 [ 1,973 2,698 ] 36,391円 ( -2256 円) 8月 ――― 第4週 ▲2,451 2,074 ▲1,106 [ ▲1,839 732 ] 38,647円 ( +283 円) 第3週 ▲3,988 1,347 ▲366 [ ▲1,855 1,488 ] 38,364円 ( +301 円) 第2週 1,872 291 ▲4,041 [ ▲3,112 ▲928 ] 38,062円 ( +3037 円) 第1週 4,953 2,171 ▲553 [ 3,027 ▲3,581 ] 35,025円 ( -884 円) ※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。 ※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。 株探ニュース
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