とうもろこし週間展望=内外市場とも今夏以来の高値、国内は新規は不向き

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [12月30日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    12月23日〜12月30日
            始 値  高 値    安 値         終 値   12月20日比
<東 京> 先限  37,750   40,180(30)  37,750 (23)   40,180     +2,430
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<シカゴ>3日終値 前週末比   |<週間統計データ>  (12月26日まで)
   25/3  450.75  -3.25    |週間輸出検証高:87万8,380トン
   25/5  458.25  -3.25    |週間輸出成約高:77万7,000トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 157.70円  前週末比 0.71円の円安
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 【前週のレビュー】とうもろこしは、期中7月限に割高感、期近3月限は割安感でバ
ラツキがある。シカゴコーン期近3月限は、435〜448セントのレンジでの取引を
予想とした。
【とうもろこしは11月限が他限月にサヤ寄せするかに注目】
 とうもろこし先限は25日に3万8110円まで上昇し、7月23日以来、約5カ月
ぶりの高値をつけた。高止まり状態のまま、大納会を迎えそう。他限月は3万7000
円で低迷している期先11月限を除いた限月が3万8000円〜3万8000円台に乗
せた。期先11月限が他限月にサヤ寄せするかに注目したい。
 3万8000円台乗せとなる限月が多く、今年7月限以来の高値をつけ、テクニカル
要因は強気だが、閑散商いを継続。26日時点で総取組高は、173枚。本来、出来
高、取組高が増えるべき期先の取組高は1ケタにとどまっている。来年夏までに総取組
高50枚以下まで減る可能性が高く、新規売買は不向き。
【シカゴコーンは450セント台で値固めできるかに注目】
 シカゴコーンは19日まで押し目を形成したが、20日以降は戻り歩調となり、堅調
に推移。クリスマス休暇明けの26日は今月11日の高値を上抜き、6月終盤以来の高
値まで上伸し、半年ぶりの高値をつけた。
 大豆、小麦の動きに左右される日が多いが、アルゼンチン産地の乾燥懸念に支援され
ている。現時点で南米産コーンの作柄悪化、減産のシナリオを描くのは時期尚早。南米
産コーンの生育期は1月〜2月が中心。
 中心限月の期近3月限は、今月11日に451.25セントの高値をつけた。10月
2日の高値452.25セントが抵抗線となり、調整局面入りとなった。19日に今月
6日以来の安値となる435.75セントまで下落。その日から反転し、底入れムード
が強まり、26日に454.54セントまで値を飛ばし、6月26日以来、半年ぶりの
高値をつけた。
 今後も小麦、大豆相場の影響を受けるが、価格上昇により、実需家の買い手控えが起
こらないかが懸念材料。テクニカルからは年末年始の取引で450セント台で値固めが
できるかに注目。緩やかな上昇基調にある25日移動平均線(439.50セント)か
らの上方乖離率、26日の引け時で約3.1%。まださほど買い過剰感はない。450
セント割れ場面で押し目買いが喚起されるかに注目したい。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
 6日 中国サービス業購買担当者景況指数 2024年12月(財新)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2024年12月確報(Markit)
    独消費者物価指数 2024年12月速報(連邦統計庁)
    米耐久財受注 2024年11月確報値(商務省)
    米製造業新規受注 2024年11月(商務省)
       米週間穀物輸出検証高(USDA)
    建玉明細報告(CFTC)
 7日 ユーロ圏消費者物価指数 2024年12月速報(EUROSTAT)
    ユーロ圏雇用統計 2024年11月(EUROSTAT)
    米貿易収支 2024年11月(商務省)
    米非製造業景況指数 2024年12月(ISM)
 8日 独製造業受注 2024年11月(経済技術省)
    ユーロ圏生産者物価指数 2024年11月(EUROSTAT)
    全米雇用報告 2024年12月(ADP)
    FOMC議事録公表 12月17-18日(FRB)
 9日 独貿易収支 2024年11月(連邦統計庁)
    独鉱工業生産指数 2024年11月(経済技術省)
    ユーロ圏小売売上高 2024年11月(EUROSTAT)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
       米週間穀物輸出成約高(USDA)
10日 全世帯家計調査・消費支出 2024年11月(総務省)
    米雇用統計 2024年12月(労働省)
    米消費者信頼感指数 2025年1月速報値(ミシガン大)
       世界穀物・需給報告(USDA)
      米国産穀物・需給報告(USDA
    建玉明細報告(CFTC)

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