●週間見通しゴム、上海ゴムの地合悪化=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は12月30日のみの取引で大きな動きが見られなかったが、年末年始の上海ゴ
ム相場は急落している。中国政府の景気刺激策期待を高めるような動きが原油相場を押
し上げているが、中国市場では天然ゴムや鉄鉱石、石炭相場などが軒並み地合を悪化さ
せている。特に目立ったネガティブ材料は見当たらないが、上海ゴム相場の値位置は大
きく切り下がった状態で年末・年始を消化している。
 今週は上値の重い展開になりやすい。上海ゴム相場が改めて値を崩している。中国政
府は2025年に大規模な景気刺激策を打ち出す方針を強く示しており、原油相場など
は買いで反応している。しかし、上海ゴム相場は売り優勢の展開になっており、子の値
動きが落ちつくまでは、下振れリスクを抱える。360円を割り込むと、チャート主導
の売りにも注意が必要。ただし、これから産地は減産期に向かうことになり、本格的な
値崩れに向かうのかは不透明感が強い。
 予想レンジは350〜375円。

(マーケットエッジ・小菅 努)


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