CFTC大口投機資金動向(1/21時点):金買いが拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【概略】
 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における1月
21日時点の大口投機家の売り越しは356万0777枚となり、前週の368万
7649枚から縮小した。取組高合計は4538万7506枚となり、前週から1万
5779枚(0.03%)増加した。
 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が0.4%減、債券
合計が0.7%減、為替合計が0.8%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計が
3.2%増、エネルギー合計は0.5%減、金属合計は6.3%増となった。
 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規売りが新規買いを
上回って売り越しを拡大、債券で買い戻しが手じまい売りを上回って売り越しを縮小し
た。為替は買い戻しが手じまい売りを上回って売り越し(ドル買い)を縮小した。

【現在の市場テーマと大口投機家の動向】
 前週は、トランプ米大統領の就任直後の関税導入は見送られたが、2月1日からの関
税発動を検討しているとの発言を受けて不透明感が高まった。ただ企業に好意的な政策
とみられ、株高に振れた。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置き
が見込まれている。
 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が1万4673枚売り越し(前週2万9411
枚売り越し)、ユーロは6万2486枚売り越し(同6万0397枚売り越し)、英ポ
ンドは8257枚売り越し(同438枚買い越し)となった。ユーロは新規売りが新規
買いを上回って売り越しを拡大した。

 商品市場では、原油がトランプ米大統領のエネルギーに関する国家非常事態宣言が圧
迫要因になると、ダボス会議で石油輸出国機構(OPEC)に原油価格の引き下げを求
めたことを受けて軟調となった。金は米政権の政策に対する不透明感や米大統領の対中
関税発言を受けて買い優勢となり、昨年10月31日以来の高値2785.46ドルを
付けた。
 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が29万8847枚買い越し(前
週30万6291枚買い越し)に縮小した。手じまい売りが買い戻しを上回った。ニュ
ーヨーク金は30万0784枚買い越し(同27万9363枚買い越し)に拡大、ニュ
ーヨーク・プラチナは1万4608枚買い越し(同1万5560枚買い越し)に縮小し
た。金は新規買いが新規売りを上回り、プラチナは新規売りが新規買いを上回った。

 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが39万2923枚買い越し(前週34万
8075枚買い越し)、大豆は1万8549枚買い越し(同1万4518枚買い越し)
に拡大した。コーンは新規買いが新規売りを上回り、大豆は新規買い、買い戻しが入っ
た。前週のコーンは、南米産地の乾燥懸念や米大統領の就任直後の関税導入が見送られ
たことを受けて買い優勢となった。
MINKABU PRESS 東海林勇行

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