●論点解説金、トランプ関税への警戒強化＝マーケットエッジ

　金相場は過去最高値を更新した。前日の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）はほぼ無
風通過で米金利・ドルの値動きは鈍かったが、安全資産としての買いが優勢いなってい
る。２月１日にもトランプ政権は対中国などの関税を発動する可能性がある。通商リス
ク、インフレリスクへの対応が求められている。また、関税を巡る議論はＣＯＭＥＸ金
先物にプレミアム加算を迫っている。関税が課されると米国内の金価格は大きく上昇す
る可能性があるためだ。ロンドンからＮＹへの金地金移送は、値上がりリスクへの対応
に加えて、投機目的でも活発化している。１月のみで、認証在庫は９０．４５トン増え
ており、この流れが落ち着くまでは過熱気味の高騰相場が続く可能性がある。
（マーケットエッジ・小菅　努）

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