［本日の見通し］石油＝大幅高、ヨルダン国王は米国の圧力に屈す

　日中取引開始後、原油の２０２５年７月限は上げ幅を拡大。夜間取引の高値を上回
り、７万０１４０円まで高値を更新した。
　パレスチナ人の受け入れに難色を示していたヨルダン国王は、トランプ米大統領が支
援削減をちらつかせるとパレスチナ人の子ども２０００人を受け入れることを表明し
た。トランプ米大統領が提唱しているパレスチナ人の追放計画と米国主導のガザ再建を
受け入れたのは、イスラエルを除けばヨルダンが世界で初めて。米国の圧力に屈して、
エジプトも譲歩する可能性が高い。
　ただ、パレスチナ自治区におけるパレスチナ人の浄化計画が動きだすと、見て見ぬふ
りかもしれないが、イランを中心に反感が高まるだろう。ガザ停戦合意は今週末にも破
綻し、イスラエルと米国によるガザ侵略が始まる可能性が高い。
　時間外取引でニューヨーク原油３月限は前日比０．１４ドル安の７３．１８ドルで推
移。本日これまでのレンジは７３．１３〜７３．２２ドル。
　原油７月限の予想レンジは６万９５００円から７万０５００円、ガソリン先限は８万
５５００円から８万６５００円、灯油先限は８万７５００円から８万８５００円。
MINKABU PRESS

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