NY株式26日(NY時間13:21)(日本時間03:21) ダウ平均 43465.00(-156.16 -0.36%) S&P500 5964.73(+9.48 +0.16%) ナスダック 19125.95(+99.56 +0.52%) CME日経平均先物 38225(大証終比:+5 +0.01%) きょうのNY株式市場でダウ平均は下げに転じている。序盤は上昇して始まったものの、トランプ大統領の関税に関する発言で急速に下げに転じている。大統領はEUへの関税について、「自動車、その他に25%」と述べた。また、「カナダ、メキシコへの関税は4月2日に発動。カナダの木材には必要ない」とも述べた。 序盤の上げについてはIT・ハイテク株に買い戻しが入り、特に引け後に決算を控えたエヌビディア<NVDA>が上昇。ナスダックもトランプ発言で伸び悩んでいるもののプラス圏は維持している状況。前日に米下院が2026会計年度(25年10月-26年9月)の予算決議案を賛成多数で可決したこともフォローとなっていたようだ。市場では、トランプ大統領が公約に掲げていた減税措置延長に向けて早期行動の可能性を高めている。予算決議案は予算の大枠。 ただ、全体的に雰囲気に変化はなく、上値の重い印象は否めない。先週の失望感を誘う小売売上高や弱いミシガン大消費者信頼感指数など、この1週間の一連の米経済指標は米経済の先行き不安を高めている。そのような中、投資家は本日引け後のエヌビディア<NVDA>の決算を待っているが、これが市場の次のきっかけになるかもしれないとの声も出ている。 今回の決算はエヌビディアにとって極めて重要な時期に行われ、中国のディープシークの出現が、かつて盛り上がったAIビジネスの持続可能性に疑問を投げかけている。 本日のエヌビディアの決算について一部からはからは、「9月と同じような展開になると思う。コンセンサス予想は上回るだろうが、市場は失望するだろう」といった声も聞かれる。 GM<GM>が上昇。取引開始前に同社の取締役会が60億ドルの追加の自社株買いを承認したと伝わった。四半期配当についても増配を発表。 サーバーのスーパー・マイクロ<SMCI>が5日ぶりに大幅反発。前日の引け後に遅延していた2024年度6月30日終了の年次報告書(フォーム10K)を当局に提出した。そのほか、7-9月期(第1四半期)と10-12月期(第2四半期)の四半期報告書(フォーム10Q)も提出。 電気自動車(EV)のルーシッド<LCID>が決算を受け大幅安。売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。ただ、アナリストからはネガティブなコメントも出ていた。 鉱山のフリーポート・マクモラン<FCX>が上昇。トランプ大統領がきのう、銅への輸入関税賦課につながる可能性がある調査を商務省に指示する大統領令に署名した。 中小企業や金融機関向けの税務会計ソフトを手掛けるインテュイット<INTU>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、予想を上回る第3四半期の売上高見通しを示した。 デジタルインフラのバーティブ<VRT>が上昇。メタ<META>がAIプロジェクトのために2000億ドル以上かかる新しいデータセンター・キャンパスの建設について協議中との報道が材料視されている。 クラウドによる給与計算など統合基幹業務システムを手掛けるワークデイ<WDAY>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。今回の決算は強気派が期待していた内容との指摘も聞かれる。 GM<GM> 48.35(+1.64 +3.51%) スーパー・マイクロ<SMCI> 52.13(+6.59 +14.47%) バーティブ<VRT> 99.55(+7.65 +8.32%) ルーシッド<LCID> 2.32(-0.29 -11.28%) フリーポート<FCX> 38.45(+1.69 +4.60%) ワークデイ<WDAY> 271.61(+16.39 +6.42%) インテュイット<INTU> 620.75(+65.12 +11.72%) バーティブ<VRT> 99.55(+7.65 +8.32%) アップル<AAPL> 240.83(-6.21 -2.51%) マイクロソフト<MSFT> 400.77(+2.87 +0.72%) アマゾン<AMZN> 215.38(+2.58 +1.21%) アルファベットC<GOOG> 175.30(-2.07 -1.17%) テスラ<TSLA> 295.92(-6.89 -2.27%) メタ<META> 675.66(+18.16 +2.76%) AMD<AMD> 104.90(+0.94 +0.90%) エヌビディア<NVDA> 131.26(+4.63 +3.66%) イーライリリー<LLY> 909.11(+7.31 +0.81%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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