株価指数先物【引け後】 -2σ突破で予想以上に強かった印象

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 37860 +750 (+2.02%)
TOPIX先物 2735.0 +59.0 (+2.20%)

 日経225先物(3月限)は前日比750円高の3万7860円で取引を終了。寄り付きは3万7680円とシカゴ日経平均先物清算値(3万7590円)を上回る形で、買いが先行した。現物の取引開始時につけた3万7790円を高値に軟化し、前場中盤には3万7370円まで上げ幅を縮める場面もみられた。

 しかし、その後は再びロング優勢の流れとなり、ランチタイムで3万7700円台を回復。後場終盤にかけて3万7750円から3万7850円の高値圏で保ち合い、一時3万7890円まで買われる場面もみられた。

 日経225先物は3万7370円まで上げ幅を縮めた後は、3万7500円辺りで強弱感が対立する形だったが、ランチタイムでボリンジャーバンドの-2σ(3万7680円)水準を突破すると、後場はショートカバーを交えてのリバウンドとなった。自律反発の域は脱していないとはいえ、-2σを上回って終えており、予想以上に強かった印象である。

 バンドは下向きで推移しているため、これに沿った形での調整が警戒されるものの、-2σを上回って推移するようだと、次第に-1σ(3万8190円)とのレンジに移行する展開が期待されてくる。また、先週末の大幅な下落で昨年10月以降のレンジ下限を明確に割り込んだが、このレンジ下限が3万7500円水準であった。前場中盤以降は同水準を上回って推移したことで、3万7500円が上値抵抗線に変わらなかったことは安心感につながったとみられる。

 週足では-2σ(3万7280円)を上回っての推移が続き、-1σ(3万8150円)とのレンジに向かわせそうだ。なお、トランプ政権は4日にカナダ、メキシコからの輸入品に25%の関税を発動する計画である。関税撤回に向けた働き掛けを続けており、影響が警戒されそうだ。緩和措置などが出されれば株式市場にはプラスに作用しようが、計画通りに実施され、対抗措置の発動など貿易摩擦に発展する可能性が高まるようだと、神経質な相場展開となりそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で13.84倍に低下した。13.90倍で始まり、13.92倍まで上昇する場面もみられたが、その後はNTショートに振れやすい需給状況となり、一時13.79倍まで低下した。イレギュラー的な下げとなった昨年8月6日につけた13.65倍が目先的なターゲットになろう。

 手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万8253枚、ソシエテジェネラル証券が2万0337枚、サスケハナ・ホンコンが6778枚、JPモルガン証券が3790枚、バークレイズ証券が3542枚、野村証券が3502枚、ゴールドマン証券が2910枚、モルガンMUFG証券が2221枚、日産証券が1996枚、三菱UFJeスマート証券が1934枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券2万9278枚、ソシエテジェネラル証券が2万3243枚、バークレイズ証券が8060枚、JPモルガン証券が7100枚、モルガンMUFG証券が5307枚、ビーオブエー証券が4234枚、ゴールドマン証券が3780枚、野村証券が1873枚、みずほ証券が1786枚、シティグループ証券が1244枚だった。

株探ニュース

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