NY株式12日(NY時間10:43)(日本時間23:43) ダウ平均 41177.53(-255.95 -0.62%) ナスダック 17571.30(+135.20 +0.78%) CME日経平均先物 36825(大証終比:+35 +0.09%) きょうのNY株式市場、ダウ平均は反発して始まったものの、動きが一巡すると下げに転じている。ナスダックも大幅高で始まったものの伸び悩む動き。トランプ政権は鉄鋼とアルミニウムへの25%関税を発動したが、本日の市場は静観している。 取引開始前に発表になった米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、ディスインフレの進展を示したことで安心感が広がった。上昇率は4カ月ぶりの低さとなった。短期金融市場では年内の2回以上の利下げを織り込む動きが継続。 ここ数日の急落で値ごろ感の買い戻しが先行したものの、先行きへの警戒感は根強いようだ。米大手証券のストラテジストは年内のS&P500の見通しを下方修正している。年末の目標を6200と、従来の6500から引き下げた。マグニフィセント7の株価の下落も考慮したという。そのほか、GDP予想の下方修正や、想定関税率の引き上げ、通常は株式のリスクプレミアム拡大と関連付けられる不確実性の高まりを反映させたと説明している。 関税についても今度はEUが報復措置を表明し、4月から260億ユーロ相当の米国からの輸入品に対抗関税を課すと発表した。カナダも210億ドル規模の報復関税を表明している。 貿易戦争の激化による世界経済への影響を市場は懸念しており、米株式市場は値ごろ感が指摘されてはいるものの、積極的になれないようだ。 インテル<INTC>が上昇。台湾のTSMCが同社の工場を運営することになる合弁事業への出資を、エヌビディア<NVDA>やAMD<AMD>、ブロードコム<AVGO>に打診したと伝わった。 共同購入クーポンサイトのグルーポン<GRPN>が決算を受け急伸。通期のガイダンスで売上高見通しが予想を上回ったことを好感している模様。 バイオ医薬品のロケット・ファーマ<RCKT>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始し、目標株価を前日終値よりも6倍以上高い50ドルに設定した。 遺伝子検査のミリアド・ジェネティクス<MYGN>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も12.50ドルに引き上げた。 ペプシコ<PEP>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を従来の171ドルから170ドルに引き下げた。 インテル<INTC> 20.38(+0.60 +3.03%) ペプシコ<PEP> 147.89(-4.44 -2.91%) ミリアド<MYGN> 11.05(+0.80 +7.80%) グルーポン<GRPN> 12.96(+3.19 +32.65%) ロケット・ファーマ<RCKT> 8.33(+0.12 +1.46%) アップル<AAPL> 217.23(-3.61 -1.63%) マイクロソフト<MSFT> 381.19(+0.74 +0.19%) アマゾン<AMZN> 197.79(+1.20 +0.61%) アルファベットC<GOOG> 167.58(+1.60 +0.96%) テスラ<TSLA> 244.38(+13.80 +5.98%) メタ<META> 619.48(+13.77 +2.27%) AMD<AMD> 98.57(+1.81 +1.87%) エヌビディア<NVDA> 113.94(+5.19 +4.77%) イーライリリー<LLY> 821.11(-2.95 -0.36%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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