［今日の視点］石油＝上昇へ、米石油在庫の取り崩しが続く

　国内市場は上昇へ。２０２５年８月限で１０００〜１４００円高程度を想定する。海
外原油が続伸したことが国内市場を押し上げそうだ。円相場は１ドル＝１４８円前半で
推移しており、前日水準とほぼ変わらす。
　石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）は月報で今年の堅調な需要見通しを維持した。米エネル
ギー情報局（ＥＩＡ）が発表した週報では、戦略石油備蓄（ＳＰＲ）を除く原油と石油
製品の在庫水準は１１億９９２８万２０００バレルまで減少し、２０２２年以来の低水
準を更新した。世界最大の石油消費国である米国では取り崩しが続いている。季節的に
米国のガソリン需要は上向いており、今後さらに拡大する見通しだ。貿易戦争を背景と
した世界的な景気悪化懸念が引き続き相場を圧迫するだろうが、需給見通しが弱気な流
れを覆す可能性も想定すべきだろう。
　時間外取引でニューヨーク原油４月限は前日比０．０８ドル高の６７．７６ドルで推
移。本日これまでのレンジは６７．６４〜６７．７８ドル。
＜今日の予定＞
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 企業物価指数 2025年2月（日本銀行）
【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報（石油連盟）
【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査（資源エネルギー庁）
◆ トルコ ◆
【経済】16:00 国際収支 2025年1月（トルコ中央銀行）
◆ イギリス ◆
【納会】--:-- ガスオイル 2025年3月限（ICE EUROPE）
◆ アメリカ ◆
【経済】20:00 住宅ローン申請指数（MBA）
【経済】21:30 消費者物価指数 2025年2月（労働省）
【経済】3/13 03:00 財政収支 2025年2月（財務省）
【工業】23:30 週間石油統計（EIA）
◆ カナダ ◆
【経済】22:45 政策金利発表（カナダ銀行）
MINKABU PRESS

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