NY株式19日(NY時間16:24)(日本時間05:24) ダウ平均 41964.63(+383.32 +0.92%) S&P500 5675.29(+60.63 +1.08%) ナスダック 17750.79(+246.67 +1.41%) CME日経平均先物 37735(大証終比:+235 +0.62%) きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅反発。午後のFOMCを受けて買い戻しが加速した。FRBは予想通りに政策を据え置いたが、注目されていた委員の金利見通し(ドット・プロット)は前回と変わらずの年内2回の利下げを見込んだ。また、経済見通しでは今年のGDP見通しを大幅に下方修正した一方、インフレ見通しは上方修正している。 さらにFRBは保有資産の縮小、いわゆるランオフのペースを4月1日から減速させると発表。エコノミストからは、この措置は利下げに等しいとの指摘も出ていた。ドット・プロットでの年内2回の利下げ見通しは、市場の期待を正当化する内容ではあるが、一部からは根強いインフレから利下げ見通しを後退させるのではといった見方や、逆に利上げシナリオなども浮上していたが、その見方は否定した格好となった。 本日はトルコの金融市場に動揺が見られ、トルコ株は急落していた。エルドアン大統領の政敵であるイマモール・イスタンブール市長が同日午前に拘束されたことで、政治リスクの高まりを意識した投資家がトルコ資産を投げ売りした模様。ただ、米株式市場はその影響は波及していない。 本日はテスラ<TSLA>が3日ぶりに反発し、エヌビディア<NVDA>も買い戻された。テスラは、アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を425ドルとした。 エヌビディアは今週の開発者会議で、高性能チップやロボット工学モデルのほか、開発者がデスクトップ上で作業できるパーソナルAIスパコンなどの計画を発表。アナリストは今回の発表に好意的だが、大きなサプライズはないとの指摘も出ていた。 肥料のモザイク<MOS>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を33ドルに設定した。 医薬品のギリアド・サイエンシズ<GILD>が下落。米保健社会福祉省(HHS)が米国内のHIV治療に対する連邦政府の助成金を削減する計画を検討していると報じられた。 エンジニアリング・ソフトウェアのオートデスク<ADSK>が上昇。アクティビスト(物言う株主)で知られるスターボードが同社を巡り委任状争奪戦の準備を開始したと伝わった。 ボーイング<BA>が上昇し、ダウ平均をサポート。同社のウエストCFOが米大手銀主催のコンファレンスに出席し、工場での作業は安定しており、すでに製造されたジェット機の在庫を一掃し続けているため、1-3月期の現金流出は予想よりも少なく済みそうだと述べたことが材料視されている。 ヘルスケアサービスのヘルスエクイティ<HQY>が決算を受け大幅安。1株利益、EBITDAとも予想を下回った。通期のガイダンスも公表し、予想を下回る1株利益とEBITDAの見通しを示した。 モザイク<MOS> 27.97(+0.77 +2.83%) ギリアド<GILD> 107.51(-2.72 -2.47%) オートデスク<ADSK> 268.30(+8.35 +3.21%) ヘルスエクイティ<HQY> 84.32(-17.35 -17.07%) ボーイング<BA> 172.62(+11.05 +6.84%) アップル<AAPL> 215.24(+2.55 +1.20%) マイクロソフト<MSFT> 387.82(+4.30 +1.12%) アマゾン<AMZN> 195.54(+2.72 +1.41%) アルファベットC<GOOG> 166.28(+3.61 +2.22%) テスラ<TSLA> 235.86(+10.55 +4.68%) メタ<META> 584.06(+1.70 +0.29%) AMD<AMD> 106.23(+2.72 +2.63%) エヌビディア<NVDA> 117.52(+2.09 +1.81%) イーライリリー<LLY> 837.01(+14.50 +1.76%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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