ゴム午前=総じて堅調、ただし上海ゴムの上値が重く上げ幅縮小

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は、総じて堅調。寄り付きでは、上海夜間高を受けて、水準を引き上
げた。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが上値重く推移したことから、上げ幅を縮小
する限月が目立っている。TSR20は、出来ず。

 午前11時53分現在のRSS3号は前営業日比5.6円安〜5.4円高。活発限月
の8月限は同4.7円高の347.7円、期先26年2月限は出来ず、推定出来高は7
24枚(前日夜間取引含む)。

【産地相場は動意に欠ける】
 産地タイの天然ゴム価格は動意に欠ける展開が続いている。3月20日のタイ南部の
天然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡しのオファー価格は、前営業日比0.37バーツ
安の80.71バーツが提示されている。
 タイオファーは、米トランプ政権が中国への追加関税賦課を実施した3月4日と11
日に79バーツ台に沈んだが、3月はこれまで80〜82バーツ前後で安定している。
JPXゴムRSS3号や上海ゴムが、一代の安値を更新、もしくはレンジから下放れて
いるのに対し、対照的だ。ただ、産地がウィンタリング(落葉期=減産期)であること
を考慮すれば、上値が重い。産地相場がレンジから下放れた場合、JPXゴムRSS3
号は、売り圧力が強まるだろう。
【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は6月限のみ約定し、2.1セント高。TSR
20は売りが先行する展開となり、2.2〜0.9セント安で推移している。
 上海ゴムは総じて小じっかりとした展開となっている。午前11時00分現在、指標
限月の2025年5月限は、前営業日比120元高の1万6945元で推移している。

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