とうもろこし週間展望=コーンは作付の意向面積発表まで下振れの可能性低い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [3月24日からの1週間の展望]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     週間高低(カッコ内は日付)    3月17日〜3月21日
            始 値  高 値    安 値      終 値   前週末比
<東 京> 先限  40,000   40,000       40,000       40,000    ±0
======================================
<シカゴ>20日終値 前週末比   |<週間統計データ>  (3月13日まで)
   25/5  469.00  +10.50      |週間輸出検証高:165万8,631トン
   25/7  475.50  + 8.00       |週間輸出成約高:155万8,000トン
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 149.50円  前週末比 0.84円の円安
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 【前週のレビュー】とうもろこしは商い成立の場合、5月限が手じまい売り優勢、7
月限は買い戻し先行でサヤ修正となる可能性大。シカゴコーンは戻り売り圧力が強いが
底割れはない。450セント台前半では買い戻しが下支えかとした。
【とうもろこしは期近2本の手じまい売買が進む可能性】
 3月17日の週のとうもろこしは17日に先限が出来高2枚で変わらずで成立したの
みで、ほぼ売買はゼロ状態。来月15日に最も取組高の多い25年5月限が納会を控え
ており、期近2本の手じまい売買が進む可能性あり。5月限と7月限は2250円の逆
ザヤ状態にあり、5月限が下落、7月限が上昇しやすい環境。
 出来高、取組高が増える兆しはなく、このまま取組高ゼロに向かうとみられ、新規売
買は参加しにくい。
【シカゴコーンは価格下落による需要喚起もテクニカル要因は強気】
 シカゴコーンは、今年の米国産コーンの作付け面積が増えるとの観測が圧迫要因とな
り、押し目底を模索したが、戻り歩調となった。指標の期近5月限は455セントを支
持線に下値堅く推移した後、20日の取引で470.25セントまで上昇。
20日の取引で日足が長めの陽線引けとなったが、25日移動平均線(478.75
セント)は下向き状態。また14日間の相対力指数(RSI)は46台で頭打ち。2月
25日以降、弱気と強気の分岐点の50割れ状態。大局的にテクニカル要因は弱気。
 12日から18日にかけての下落局面で買い越し状態にある大口投機家は買い越し枚
数をさらに減らしたとみられる。455セント割れを試すと、投機家の手じまい売りが
執行されるとみられ、注意したい。
 大豆中心にトランプ関税絡みの材料で乱高下しやすい環境だが、31日に米農務省
(USDA)から作付け意向面積の発表があり、昨年より作付け増加観測が上値圧迫要
因になりそうだ。13日までの週の週間輸出成約高が急増し、価格下落による需要喚起
は感じられた。作付け面積増加シナリオも先付け前で米中西部産地の天候リスクを考慮
すると、31日に作付け意向面積が発表までは、450セント割れで下振れとなる可能
性は低いとみる。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
24日 ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年3月速報(Markit)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年3月速報(Markit)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
25日 金融政策決定会合議事要旨公表 1月23-24日分(日本銀行)
    独景況感指数 2025年3月(ifo)
    米ケース・シラー住宅価格指数 2025年1月(S&P)
    米新築住宅販売 2025年2月(商務省)
    米消費者信頼感指数 2025年3月(カンファレンスボード)
26日 英消費者物価指数 2025年2月(国立統計局)
    米耐久財受注 2025年2月速報値(商務省)
27日 中国工業利益 2025年2月(国家統計局)
    米国内総生産 2024年10-12月期確報値(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米中古住宅販売仮契約指数 2025年2月(全米不動産協会)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
28日 上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所)
       英国内総生産 確報値 2024年10-12月期(国立統計局)
    英貿易収支 2025年1月(国立統計局)
    英小売売上高 2025年2月(国立統計局)
    独雇用統計 2025年3月(連邦雇用庁)
    米個人所得・支出 2025年2月(商務省)
    米消費者信頼感指数 2025年3月確報値(ミシガン大)
    建玉明細報告(CFTC)
     MINKABU PRESS
    ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。