【前週までのレビュー】 米国経済にスタグフレーション(インフレと景気減速が同時発生)懸念の強まる中、 JPXゴムRSS3号は、直近の下落に対する修正高場面はあろうが、下値を試しやす い状況は続くとみた。 【戻り売り優勢】 JPXゴムRSS3号は、安値圏でのもみ合いとなっている。活発限月の8月限は、 トランプ米大統領の関税賦課を振りかざした通商政策を嫌気して、5日から5日連続陰 線となり、11日には325.3円まで下落し、一代の安値を更新した。その後、34 0〜350円前後で方向感なく推移している。いまのゴム相場は、ゴム独自の材料では なく、二転三転するトランプ米政権による関税賦課の動きを受けて、右往左往してい る。関税はインフレを引き起こしやすい。商品相場にとって買い材料にもなる。だが、 現在の相場は米トランプ政権の関税やその他の政策がもたらす、不確実性の高まりを嫌 気している。このため継続的な買いは入りにくく、戻り売りが優勢の展開が続くとみ る。 【中国住宅販売は低調】 17日に中国国家統計局が発表した25年1〜2月の新築住宅の販売面積は前年同期 比3.4%減となった。24年通年の減少率は14.1%であり、減少率は縮小した。 ただ、依然として前年同期比でマイナスとなっている。また、住宅販売価格をみると、 主要70都市のうち47都市で下落となり、中国の不動産不況は続いている。中国の景 気減速は、不動産不況に端を発しており、不動産市況が回復しなければ、景気の本格的 な回復には至らないだろう。天然ゴムの世界第1位の消費国である中国の景気減速が続 くと、天然ゴム価格の上値が重くなりそうだ。 【上海ゴムはレンジから下放れ】 上海ゴムの中心限月の5月限は、1万7000〜1万8000元台前後のレンジ相場 から下放れた。5月限は、2月21日に一時1万8230元まで上昇し、終値ベースで も1万8060元となり、1万8000元を上抜いた。ただ、買いは続かず、1万80 00元突破がダマシとなり、3月17日には終値ベースで1万7000元を下抜くと、 20日には1万6635元まで一時下落した。17日以降、1万7000元台に戻す場 面もあるが、1万7000元以下で取引される時間が長くなっており、目先、1月7日 の安値1万6370元を目指す可能性がありそうだ。 【東京ゴム活発限月の8月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の8月限は、安値圏でのもみ合いとなっている。2月から の値動きをみると、2月3日には391.0円まで上昇したが、同水準で上値を抑えら れると、一転して売りが先行。5日に390円を割り込むと、12日は361.5円ま で水準を引き下げた。その後は370〜380円前後でのレンジ相場となっていたが、 25日に終値ベースで370円を割り込むと、27日には355.3円まで下落した。 3月3日に365.3円まで戻したものの買いは続かず、上海安や円高に加え、米国は 起点とした世界的な報復関税の応酬となると、5日から5連続陰線となり、11日には 325.3円まで下落し、一代の安値を更新した。その後、340〜350円前後での レンジ相場となっている。 下攻めとなれば、節目の340円が最初の関門。同水準を下抜くと、3月14日の安 値333.3円や3月11日に付けた一代の安値325.3円を試そう。一方、買いが 先行するようなら、一目均衡表の基準線がある352.3円が最初のポイントになる。 同線を上抜くと、節目の355.0円や360.0円を目指そう。 【今週の注目ポイント】 引き続き、トランプ関税に注目したい。マーケットは、トランプ政権からの発せられ る関税に対するコメントから、右往左往している。先行きの不透明感から、金融、商品 市場が全般的に売り圧力が強まっている、米国を起点に世界的な報復関税合戦が一段と 深刻化すれば、JPXゴムRSS3号の売り圧力が強まるだろう。 【相場予想レンジ】 3月24〜28日のJPXゴムRSS3号8月限の中心レンジ予想は330〜355 円。テクニカルの支持線は340.0円(節目)、抵抗線は350.0円(節目)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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