貴金属は、軒並み上昇して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優 勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調と なろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は30.86ドル高 の3056.07ドル、銀が69セント高の3442セント、プラチナが9.86ドル 高の986.40ドル、パラジウムは21.17ドル高の978.96ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=151.01/03円で、前営業日の 大引け時点から0.50円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万4925円前後、銀は163.0円前後、プラチナ は4685円前後、パラジウムは4600円前後。 【NY金は逃避買いで一代高値を更新】 金はきのうの海外市場では、米大統領の自動車関税発表を受けて安全資産として買わ れ、史上最高値を更新した。 金は米大統領の自動車関税発表を受けて安全資産として買われた。トランプ米大統領 は、米国に輸入される乗用車やスポーツ用多目的車などのライトトラックに最大25% の関税を課す計画を発表した。これに対してカナダや欧州連合(EU)加盟各国は報復 措置の構えをみせた。4月2日には相互関税の発表を控えている。 第4四半期の米国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比2.4%増と、改定 値の2.3%から上方改定された。米国の企業利益は、堅調な需要と価格決定力を背景 に第4四半期に過去最高を記録した。米新規失業保険申請件数は前週比1000件減の 22万4000件だった。前週の増加から減少に転じた。ただレイオフ・解雇率の低さ などを背景に労働市場が堅調を維持する一方で、トランプ米政権の強引な通商政策と連 邦政府の支出・職員の大幅削減が懸念されている。 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、米連邦準備理事会(FRB)の現在の金 融政策は「適度に引き締め的」とし、トランプ米政権の急速な政策の変化で不確実性が 大きく高まっている環境に適しているとの考えを示した。米ボストン地区連銀のコリン ズ総裁は、トランプ米政権の関税は国内のインフレを加速させるが、物価上昇圧力がど の程度持続するかは不透明との見方を示した。国際通貨基金(IMF)のジュリー・コ ザック報道官は、25%の自動車関税を含むトランプ米大統領の関税計画の影響を評価 し続けているとしつつ、基本予測では米国の景気後退を見込んでいないと述べた。 銀はきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 【NYプラチナはドル安や金堅調が支援】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。米大統領の自動車関税発表を受けて 貿易戦争に対する懸念が上値を抑える要因になったが、ドル安や金堅調を受けて押し目 を買われた。4月2日には相互関税の発表を控えており、関税政策に対する見方を確認 したい。国際通貨基金(IMF)は、基本予測では米国の景気後退を見込んでいないと した。 <今日の予定> ・英国内総生産 確報値 2024年10-12月期(国立統計局) ・英貿易収支 2025年1月(国立統計局) ・英小売売上高 2025年2月(国立統計局) ・独雇用統計 2025年3月(連邦雇用庁) ・米個人所得・支出 2025年2月(商務省) ・米消費者信頼感指数 2025年3月確報値(ミシガン大) ・建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行
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