[本日の見通し]ゴム=軟調、弱材料が重なる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 JPXゴムRSS3号は、軟調な展開になりそうだ。寄り付きでは、上海夜間安に加
え、日経平均株価の大幅安や、ドル・円が1ドル=149円台半ばの円高に振れている
ことを嫌気して、売りが先行した。

 今日のJPXゴムRSS3号は、大きく水準を引き下げることになりそうだ。日経平
均株価が一時1500円超の下落となったうえ、ドル・円も1ドル=149円台前半の
円高に振れるなど弱材料が重なっている。また、上海ゴムも再び1万7000元を割り
込んできた。
 今日のJPXゴムRSS3号の活発限月の8月限は、340円割れを試し、同水準を
割り込むと、節目の335円を視野に入れた展開になりそうだ。
 現在、ゴム独自の弱材料からではなく、トランプ関税を背景に、世界的に景気の先行
き不透明感が広がっている。トランプ米政権は、4月2日に「相互関税」の詳細を公表
するが、少なくともそれまでは、金融市場は不安定な動きが続くだろう。商品相場にと
ってもインフレよりも、景気減速面から弱材料となるとみる。

 午前9時33分時点のゴムRSS3号活発限月の8月限は同5.0円安の344.1
円。今日の日中、予想される6月限のレンジ338.0〜350.0円前後。

 今後一週間先までのRSS3号8月限の予想レンジは325.0〜365.0円。
テクニカルからの下値支持線は340.0円(節目)、上値抵抗線は350.0円(節
目)。

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