貴金属は、大幅続落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安と円高を受けて売 り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安と円高を受 けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は91.56ドル安 の3010.49ドル、銀が287セント安の2855セント、プラチナが44.07 ドル安の905.33ドル、パラジウムは32.61ドル安の897.50ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=145.13/15円で、前営業日の 大引け時点から0.91円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万4300円前後、銀は143.0円前後、プラチナ は4200円前後、パラジウムは4600円前後。 【NY金はリスク回避の動きが圧迫】 金は前週末の海外市場では、リスク回避の動きを受けて売り優勢となった。 金はリスク回避の動きを受けて急落した。中国財政省は、米国の相互関税への対抗措 置として10日から全ての米国製品に34%の追加関税を課すと発表した。貿易戦争の 激化に対する懸念が強まり、リスク回避の動きとなった。トランプ米大統領は、中国が 新たな米国の相互関税への対抗措置を発表したことについて、「中国は間違った対応を した」と述べた。 3月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は22万8000人増加し、エコノ ミスト予想の13万5000人増を大幅に上回った。しかし、トランプ米大統領の関税 措置によって企業や消費者の信頼感は揺らいでおり、労働市場が今後も勢いを維持でき るかが注目される。失業率は4.2%と前月の4.1%から上昇、予想は4.1%だっ た。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、米大統領の新たな関税措置は「予想 以上に大きく」、インフレや成長などへの影響も同様に予想以上となる公算が大きいと いう見解を示した。 ベッセント米財務長官は、新たな関税は必要な措置だと主張し、関税が米経済のリセ ッション(景気後退)を招くとの見方を否定した。関税措置を受けて世界の金融市場が 売り浴びせに直面する中、強気の姿勢を示した。50カ国余りが交渉を求めて政権に連 絡を取ってきたとしつつ、いかなる交渉も時間がかかると述べた。週明けもリスク回避 の動きが続き、株価が一段安となった。 銀は前週末の海外市場では、リスク回避の動きや金急落を受けて売り優勢となった。 【NYプラチナはリスク回避の動きや金急落が圧迫】 プラチナは前週末の海外市場では、リスク回避の動きや金急落を受けて売り優勢とな った。 プラチナはリスク回避の動きや金急落が圧迫要因になった。中国が米国の相互関税へ の対抗措置を発表し、貿易戦争の激化に対する懸念が高まった。ベッセント米財務長官 が強気姿勢を示したことも圧迫要因になった。欧州連合(EU)の対応も確認したい。 <今日の予定> ・独貿易収支 2025年2月(連邦統計庁) ・独鉱工業生産指数 2025年2月(経済技術省) ・ユーロ圏小売売上高 2025年2月(EUROSTAT) MINKABU PRESS 東海林勇行
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