[今日の視点]貴金属=金が大幅続伸、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が大幅続伸して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けて買い優勢
となろう。銀はドル建て現物相場の下落を受けて小幅安となろう。プラチナ系貴金属
(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は43.93ドル高
の3433.91ドル、銀が9セント安の3274セント、プラチナが6.88ドル安
の967.52ドル、パラジウムは26.03ドル安の934.73ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=140.75/77円で、前営業日の
大引け時点から0.01円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5590円前後、銀は153.5円前後、プラチナ
は4325円前後、パラジウムは4400円前後。
【金は米大統領の利下げ要求が支援】
 金はきのうの海外市場は、米大統領の利下げ要求を受けて堅調となった。
 金は米大統領の利下げ要求が支援要因になった。トランプ米大統領は、金利が即座に
引き下げられなければ、米経済は減速する可能性があるとし、パウエル連邦準備理事会
(FRB)議長に対し早期利下げを改めて要求した。米シカゴ地区連銀のグールズビー
総裁は、トランプ米政権が掲げる関税措置の影響は比較的小さい可能性があるとの見方
を示した。ただ米FRBは状況を見守る必要があると述べた。
 中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)が人工知能(AI)向けのGPU
(画像処理半導体)910Cの量産出荷を5月にも始める予定だという。910Cは、
従来品である910Bと比べて計算能力とメモリ容量を2倍に高め、中国での販売が禁
止されたエヌビディアのH100と同等の性能を有しているという。トランプ米政権
は、米半導体大手エヌビディアに対し、中国向けのAI半導体H20に輸出許可が必要
だと通知していた。ただ半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の
半導体が910Bに使用されていることが発覚しており、米商務省は910Cの製造企
業を調査している。ファーウェイは、新チップAscend920を発表し、今年下半
期から量産するとした。AIチップを巡る米中の争いが続くことになりそうだ。米国の
半導体に対する関税の行方も確認したい。
 銀はきのうの海外市場は、金堅調につれ高となったが、ドル安一服や株安に上値を抑
えられた。
【プラチナはドル安一服や株安が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、金堅調につれ高となったが、ドル安一服や株安を
受けて戻りを売られた。
 プラチナはドル安一服や株安が圧迫要因になった。トランプ米大統領によるパウエル
連邦準備理事会(FRB)議長の批判を受け、FRBの独立性が脅かされる恐れがある
という懸念が強まった。ダウ平均株価は一時1300ドル超下げた。また中国は他国に
対し、米国との経済協定を結ぶに当たって中国を犠牲にすることがないよう警告した。
今週ワシントンで開かれる国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合は米国の関税
政策への対応が最大の焦点となる見通しである。
<今日の予定>
・加鉱工業製品価格指数 2025年3月(カナダ統計局)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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