ゴム午前＝総じて軟調、前日の納会を受け先安観が広がる

【市況】
　ゴムＲＳＳ３号は、総じて軟調。寄り付きでは、上海夜間の小幅安を受けて、軟調に
推移する限月が目立った。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムはしっかりとなったもの
の、昨日納会した４月限が前月比で約５６円も下落したことを受け、先安観が広がり、
薄商いの中、売り物がちの展開となっている。ＴＳＲ２０は、出来ず。

　午前１１時４９分現在のＲＳＳ３号は前営業日比３．３円安〜１．５円高。活発限月
の９月限は同２．８円安の２８７．１円、期先２６年４月限は出来ず、推定出来高は
６２枚（前日夜間取引含む）。

【４月限は安納会】
　前日、納会を迎えた２０２５年４月限は、前日比では５．２円高だが、前月比では
５６．８円安、２月限と比べると８２．９円も水準を引き下げての納会となっている。
トランプ政権が発足し、米中貿易摩擦が激化する中、景気減速観測から天然ゴム需要の
減少が意識されているようだ。
　昨日、米政府高官から対中政策を緩和するとみられる発言も散見されたが、現時点で
はゴム相場への影響は限定的だ。目先、ゴム相場は一段安となる可能性がある。
【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
　シンガポールゴム市場は、ＲＳＳ３号は出来ず。ＴＳＲ２０は売りが先行し、２．５
〜１．８セント安となっている。
　上海ゴムは総じて小じっかり。午前１１時００分現在、指標限月の２０２５年９月限
は、前営業日比５０元高の１万４６１５元で推移している。

MINKABU PRESS

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