NYプラチナ市況=反落、リスク選好で金主導で下落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)   995.2      998.5       978.9       985.5    -  9.7
         (25/10)  1003.2    1008.3       990.0       995.7    -  9.5
 パラジウム  (25/ 6)   952.50     953.50      932.50      936.70   - 13.60
         (25/ 9)   960.00     962.00      944.50      947.70   - 14.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          21,989         27,903        76,859       (-  1,111)
 パラジウム          3,682          3,917        20,230       (+     80)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          40,527.62  + 300.03
     前日  142.03/05   1.1425/27   ・ナスダック         17,461.32  +  95.19
     本日  142.36/38   1.1385/87   ・10年米国債利回り      4.17  -   0.03
・NY原油  (25/ 6)   60.42 - 1.63  ・SPDR保有金残高    946.27      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比はプラチナが10.4〜8.6ドル安、
中心限月の7月限が9.7ドル安、パラジウムが14.00〜13.60ドル安、中心
限月の6月限は13.60ドル安。
 プラチナ7月限は反落。時間外取引では、ドル高と米中貿易戦争の緩和期待を受け、
もみ合いとなった。欧州時間に入ると、小動きとなった。日中取引では、景気の先行き
懸念などを受けて戻りを売られた。
 パラジウム6月限は戻りを売られて軟調となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を991.1〜998.5ドルのレンジで推移し、前日
比1.2ドル高の996.4ドルとなった。7月限は変わらずで寄り付いたのち、ドル
高と米中貿易戦争の緩和期待を受け、もみ合いとなった。欧州時間に入ると、小動きと
なった。
 日中取引では、景気の先行き懸念などを受けて戻りを売られた。時間外取引の安値を
割り込むと、テクニカル要因の売りが出て978.9ドルまで下落した。
 中国が米国から輸入するエタンに対する125%の関税を免除したことが、複数の関
係筋の話で分かった。一方、4月の米消費者信頼感指数は86.0と、前月から7.9
ポイント低下して2020年5月以来の低水準となった。市場予想の87.5も下回っ
た。
 パラジウム6月限は、時間外取引を943.50〜953.50ドルのレンジで推移
し、前日比1.80ドル安の948.50ドルとなった。6月限は高寄りしたのち、ド
ル高を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、手じまい売りなどが出て軟調となっ
た。
 日中取引では、景気の先行き懸念などを受けて売り優勢となった。時間外取引の安値
を割り込み、932.50ドルまで下落した。
 28日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの44万7603
オンス、パラジウムは変わらずの5万6020オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専務理事は、世界的な貿易戦争はユーロ圏の経
済成長率とインフレ率を抑制し、関係国に「明白な景気下押し圧力」をもたらす恐れが
あるとの見解を示した。
・欧州中央銀行(ECB)が発表したデータによると、ユーロ圏の銀行融資は3月も伸
びが加速した。米国が世界的な貿易戦争を開始する前で、ECBの利下げが与信を後押
しした。
・中国が米国から輸入するエタンに対する125%の関税を免除したことが、複数の関
係筋の話で分かった。
・3月の財(モノ)の貿易収支は赤字が9.6%増の1620億ドルと、過去最高に拡
大した。輸入の急増が背景にある。第1四半期の経済成長に貿易が足かせになっている
可能性があることが示唆された。
・4月の米消費者信頼感指数は86.0と、前月から7.9ポイント低下して2020
年5月以来の低水準となった。市場予想の87.5も下回った。関税に対する懸念が経
済見通しの重しとなっている。
・3月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は28万8000件減の
719万2000件と、2024年9月以来の低水準となった。同時に解雇件数も減少
し、9カ月ぶり低水準。
・ラトニック米商務長官は、25%の自動車・部品に対する追加関税の影響を軽減する
措置を発表した。米国内で車両を生産する全ての自動車メーカーが対象で、自動車部品
のサプライチェーンを米国に回帰するために猶予を与えることが目的。
・世界銀行は「一次産品市場見通し」報告で、貿易摩擦を一因とする世界経済の成長鈍
化に伴い、コモディティー(商品)価格が2025年に12%、26年にさらに5%下
落し、実質ベースで新型コロナウイルス禍前の15─19年の平均水準まで低下すると
の予想を示した。
・ラトニック米商務長官は、政権がすでに1カ国と貿易協定で合意していると明らかに
した。しかし、国名は明かさなかった。
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