［本日の見通し］石油＝大幅安、ＡＰＩ統計では製品の取り崩しが続く

　日中取引開始後、原油の２０２５年９月限は大幅安。夜間取引の安値圏を維持してい
る。
　米石油協会（ＡＰＩ）が発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫は前週比３７６万
バレル増となった。ガソリン在庫が前週比３１４万バレル減、留出油在庫が同２５２万
バレル減となったことからすれば、需要に見合うほど石油製品は供給されておらず、製
油所稼働率の高まりは限定的だと思われる。ただ、精油マージンを示す３２１クラッ
ク・スプレッドは足元で拡大しつつあり、石油製品の増産は近いのではないか。原油在
庫が取り崩される時期が迫っていると思われる。
　時間外取引でニューヨーク原油６月限は前日比０．１６ドル安の６０．２６ドルで推
移。本日これまでのレンジは６０．１３〜６０．３２ドル。
　原油９月限の予想レンジは５万４７００円から５万５７００円、ガソリン先限は８万
６５００円から８万７５００円、灯油先限は８万６５００円から８万７５００円。
MINKABU PRESS

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