−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 6 3,322.3 +79.0 シカゴ大豆 2025/ 7 1,045.50 -12.50 NY銀 2025/ 7 3,247.4 +21.5 シカゴコーン 2025/ 7 454.25 -14.75 NYプラ 2025/ 7 960.8 - 5.3 NY原油 2025/ 6 57.13 -1.16 NYパラ 2025/ 6 942.60 -8.50 ドル・円 143.78 -1.21 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は一時143円台半ばまで下落 NY為替市場はドル高が一服し、ドル円は一時143円台半ばまで下落。ISM非製 造業景気指数が予想外に上昇したことで144円台に買い戻される場面があったもの の、終盤になって再び143円台に値を落した。 ストラテジストからは、「トランプ関税への警戒感は一服しているものの、構造的な 米国離れのテーマが変わることはない。貿易合意への楽観は、複雑で進展の遅い交渉の 現実へと後退する」とのコメントも出ていた。 今週はFOMCが予定されており、注目イベントの1つとなりそうだが、先週の予想 を上回る米雇用統計を受けて、市場はFRBの年内の利下げ期待を後退させている。少 なくとも6月の利下げ期待は7月に後退している状況。トランプ大統領からの利下げ圧 力はあるものの、恐らくパウエル議長はこれまで通りに利下げに慎重姿勢を強調してく るものと見られている。 ただ、アナリストからは、FRBが予想通りに利下げを見送ったとしても、ドルは大 きな支援を得られないとの見方が出ている。パウエル議長は先月の講演で、関税が経済 とインフレに与える影響について、より明確な見通しが得られるまで待つ方針を明確に した。ただ、その後もドルは弱含みでの推移が続き、オプション市場でもドル安予想の ポジションがドル高を上回っているという。 FOMCなどの今週のイベントリスクに備えてオプション市場では、ドル円のボラテ ィリティが若干上昇。上昇リスクよりも下落リスクの方がやや意識されており、142 円程度までの下落リスクも想定されているようだ。 ◎NY貴金属=金はドル安から大幅続伸、プラチナは買い続かず続落 ニューヨーク金は大幅続伸、銀は反発。 金6月限は大幅続伸。時間外取引では、ドル安を背景にアジア時間から買い優勢で推 移。欧州時間に入ると一段高となり、一時80ドル超の上昇となった。戻り売りを吸収 し、78ドル超の上げ幅を維持。日中取引に入ってから再度、上げ幅を拡大した。4月 の米ISM非製造業景気指数が事前予想より強気の数字となり、米長期金利が上昇した が、ドル安の流れは変わらず、金は堅調な値動きを維持した。終盤にかけて幾分、上げ 幅を縮小する動きが見られたが堅調な値動きを維持した。 銀7月限は時間外取引では金につれ高となり、30セント超の上げ幅を維持し、堅調 に推移。日中取引に入り、上げ幅を縮小も20セント超の上げ幅を維持して引けた。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが小幅続落、パラジウムは反落。 プラチナ7月限は続落。時間外取引では、金が大幅高となったことにも反応薄で推 移。中国、英国が祝日のため、見送りムードが強く、欧州時間でも小安く推移。日中取 引になり、序盤、金の一段高につれ高となる場面があったが、買いは続かず、小幅安に 軟化。 パラジウム6月限は反落。時間外取引では買い優勢となり、11ドル超の上げ幅を維 持。日中取引ではプラチナ安から終盤に上げ幅を削る展開となった。 ◎LME=アーリー・メイ・バンク・ホリディの祝日のため休場 ◎NY原油=続落、OPECプラスの増産決定や米国時間の序盤のドル高で ニューヨーク原油は続落。 ほぼ確実視されていたものの、石油輸出国機構(OPEC)プラスが6月も日量41 万1000バレル増産することを決定したことに圧迫された。また米国の時間帯には入 り一時ドル高に振れたことや、米ワシントン・ポスト紙がイランの核開発問題を巡る米 国とイランの協議に進展の兆しと報じたことで、中東の地政学的リスクに対する懸念も ひとまず後退した。直近安値を更新したことでチャート面からの売り圧力も強まった が、安値からはかなり下げ幅を縮小して引けた。 改質ガソリンは総じて続落、ヒーティングオイルは続落。原油がさらに崩れたことに 圧迫されたが、ガソリンは期近の下値が堅く、6月当限はプラス引けした。 ◎シカゴ大豆・コーン=ともに下落、原油安や米国産地の天気を嫌気 大豆は反落。 週間輸出検証高が32万トン台と前週から減少して低調となるなか、原油がさらに崩 れたことや米国の時間帯のドル高でシカゴ穀物全面安の流れになったことに圧迫され た。米国産地の天気も生育に適したものになるとの見方で弱材料視された。また中国が 労働節の休日となっていることで、関税をを巡る米中の動きが一服していることも輸出 需要面から嫌気された。 コーンは期近から急落。 週間輸出検証高が160万トン台と引き続き高水準だったものの、事前予想通りとし て強気の反応とはならず、原油がさらに崩れたことや米国の時間帯のドル高、さらには 米国産地の生育に適した天気などが弱気された。 受渡期間に入っている5月当限が崩れたことで、期近2本が2ケタ安の急落となっ た。 MINKABU PRESS
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