[今日の視点]貴金属=軒並み上昇、金は円安が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、軒並み上昇して寄り付く見通し。金は円安を受けて買い優勢となろう。銀
はドル建て現物相場の上昇と円安を受けて買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PG
M)はプラチナがドル建て現物相場の上昇と円安を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は13.84ドル安
の3319.20ドル、銀が13セント高の3249セント、プラチナが5.36ドル
高の982.71ドル、パラジウムは12.78ドル高の976.09ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=145.92/94円で、前営業日の
大引け時点から1.53円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5620円前後、銀は157.0円前後、プラチナ
は4440円前後、パラジウムは4400円前後。
【NY金は米英の貿易合意やドル高が圧迫】
 金はきのうの海外市場は、米英の貿易合意やドル高を受けて売り優勢となった。
 金は米英の貿易合意やドル高が圧迫要因になった。トランプ米大統領は、英国との貿
易協定に署名したと発表した。米国は英国への10%の相互関税は維持するものの、英
国製自動車への関税を大幅に引き下げ、鉄鋼、アルミニウムは撤廃する。一方、英国は
牛肉など農産物や産業用機械などの市場を開放する。米国は日本やインド、韓国、ベト
ナムなどとも協議を進めている。これを受け、世界的な通商摩擦が緩和するとの期待が
広がった。一方、ラトニック米商務長官は、米政府は向こう1カ月で数十件の貿易協定
を締結することを目指すと述べた。また中国とも協議を通して緊張を緩和したい意向も
示した。米中は貿易問題を巡り、今週末にスイスで高官協議を実施する。
 米新規失業保険申請件数は前週比1万3000件減の22万8000件となった。予
想以上に減少し、関税措置によりリスクが高まる一方、労働市場が引き続き堅調に推移
していることを示唆した。第1四半期の米非農業部門の労働生産性速報値では、生産性
が年率換算で前期比0.8%低下した。2022年第2四半期以来、約3年ぶりの低下
となった。関税措置によるコスト上昇に加え、労働コストの急上昇が企業の利益率を圧
迫する恐れがある。
 銀はきのうの海外市場は、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
【プラチナはドル高や金軟調が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因になった。米英の貿易合意を受けてドル高に振
れた。ただ株高に振れ、リスク選好の動きとなったことは下支え要因である。当面は週
末に予定されている米中の高官協議を確認したい。
<今日の予定>
・全世帯家計調査・消費支出 2025年3月(総務省)
・中国貿易収支 2025年4月(税関総署)
・建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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