シカゴコーン市況=揃って続伸、小麦の大幅高や米産地の天候不安などで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/07    446.75      455.50      444.75      454.50      + 7.00
   2025/09    427.25      435.75      425.75      435.25      + 7.00
   2025/12    440.50      449.25      439.50      448.50      + 6.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       411,392        392,734        1,631,850 (+ 5,204)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
=======================================
*米気象庁発表の6−10日予報(5月26日−5月30日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年並。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 コーンは揃って続伸。終値の前営業日比は0.75〜7.00セント高。中心限月の
7月限は7セント高の454.5セント。
 米産地での作柄引き下げを受けてシカゴ小麦が大幅高となったことが買い支援要因と
なった。また、米産地での降霜などの低温や降雨による農作業のペース鈍化観測に加
え、米国の好調な輸出も前日に続いて買い支援材料となった。7月限はこの日の上昇で
終値ベースでは5月6日以来の450セント台を記録した。
 7月限は446.75セントで取引を開始した後のアジアの時間帯はじり安となり
一時は444.75セントの安値を記録。欧州の時間帯を迎えるとドル売り傾向を映し
た買いを受けて上値探りに転じ454.50セントまで浮上した。転売に値を落とした
ものの450セント割れに抵抗を見せてもちあった後、終盤に再度地合いを引き締めて
引け直前に455.50セントの高値を記録し、高値に近い水準のまま引けを迎えた。
*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは気温が低下するなか雨がちな天気となっており、ほぼすべての農作
業が鈍化している。気温の上昇はオハイオバレー南部に限られているが、同地の最高気
温は26℃前後まで上昇。一方、中西部北部の20日の最高気温は10℃以下にとどま
っている。
 コーンベルト西部に広がる低気圧は今後、東に移動して行き21日午後には大西洋沿
岸部に達する見込み。この低気圧はゆっくりとしたペースで移動しているが、その影響
で中西部北部から大西洋沿岸北部にかけての地域では25〜75ミリの雨量を伴う降雨
が発生するだろう。また五大湖周辺北部では降霜が発生する恐れがある。週末となる
24日までにプレーンズ中部および南部には低気圧が広がりまとまった雨量を伴う降雨
が発生する見通し。
 6〜10日間予報に関しては5月25〜5月29日にかけて米東部の多くの地域では
気温は平年以下に低下するだろう。また、雨量は五大湖周辺北部以外では平年並〜平年
を上回る見込み。

 シカゴ小麦は大幅続伸。前日の日中取引終了後に発表された米農務省(USDA)作
柄報告で作柄の低下が報告されたことが強気材料となった。期近7月限は一気に5月5
日以来の高水準となる547.50セントまで浮上。2ケタの上げ幅を記録し、この日
の高値圏で引けを迎えた。
 期近7月限は前日比17セント高の546セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではダコタ州では気温が低下するなか雨がちな天気が続いている。これに
より乾燥が進んでいた土壌水分の回復が促されているが、農作業は中断され夏穀物の発
芽や生育ペースも鈍化している。それ以外の地域では気温が低下するなか、降雨は発生
していない。
 南部ではオハイオバレー南部にかけて散発的な降雨または雷雨が発生。それ以外の地
域では暖かななか、降雨の発生は無く農作業は早いペースで進行。
今日の材料
・コーンベルトでは気温が低下するなか雨がちな天気となり農作業は停滞。
・中西部北部から大西洋沿岸北部にかけての地域では25〜75ミリの雨量を伴う
 降雨が発生する見込み。
・プレーンズのうちダコタ州では気温が低下するなか雨がちな天気となり乾燥が
 進んでいた土壌水分の回復が促される。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。