[今日の視点]貴金属=金が続伸、プラチナは反落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が続伸して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて買い優勢
となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが円高を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は21.46ドル高
の3349.45ドル、銀が21セント高の3340セント、プラチナが7.79ドル
高の1100.69ドル、パラジウムは18.52ドル安の995.66ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=142.80/82円で、前営業日の
大引け時点から0.73円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5480円前後、銀は157.5円前後、プラチナ
は4730円前後、パラジウムは4700円前後。
【金はEUの関税発動延長で戻りを売られる】
 金は前週末の海外市場は、米大統領のアップルや欧州連合(EU)に対する関税発言
を受けて買い優勢となった。
 金は米大統領のアップルや欧州連合(EU)に対する関税発言が支援要因になった。
トランプ米大統領は、iPhone」が海外で製造されたものならばアップルが25%
の関税を支払う必要があると主張、EUからの輸入品に6月1日から50%の関税を課
すことを勧告した。米シカゴ地区連銀のグールスビー総裁は、米大統領が欧州連合(E
U)からの輸入品に50%の関税を課す方針を示したことは、サプライチェーンにとっ
て脅威だと述べた。ただ週明けに米大統領は、欧州委員会のフォンデアライエン委員長
との電話会談を受け、EUに対する50%の関税発動期限を7月9日まで延長すると述
べた。ドル高に転じ、金は戻りを売られた。
 銀は前週末の海外市場は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
【プラチナは株高が支援】
 プラチナは前週末の海外市場では、ドル安や金堅調が支援要因になった。
 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。米大統領のアップルや欧州連合(E
U)に対する関税発言を受けてドル安に振れた。ただ週明けに米大統領は、欧州委員会
のフォンデアライエン委員長との電話会談を受け、EUに対する50%の関税発動期限
を7月9日まで延長すると述べた。株高に振れ、プラチナは上値を伸ばした。
<今日の予定>
●英国(スプリング・バンク・ホリデー)、米国(戦没将兵追悼記念日)
・景気動向指数 2025年3月改定状況(内閣府)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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