金・銀午前=金が反落、米国の対EU関税発動延長で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反落。米大統領が欧州連合(EU)に対する50%の関税発動を延期したことを
受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の軟調を受けて下げ幅を拡大
した。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が60円安〜52円高、金ミニが
53.0〜30.0円安、ゴールドスポットが460円高、銀が出来ず。
 午前11時3分現在の出来高は、金が2万5167枚、金ミニが9669枚、ゴール
ドスポットが947枚、銀が0枚。
【週明けの金は米国の対EU関税発動延長で戻りを売られる】
 金は米大統領のアップルや欧州連合(EU)に対する関税発言が支援要因になった。
トランプ米大統領は、iPhone」が海外で製造されたものならばアップルが25%
の関税を支払う必要があると主張、EUからの輸入品に6月1日から50%の関税を課
すことを勧告した。米シカゴ地区連銀のグールスビー総裁は、米大統領が欧州連合(E
U)からの輸入品に50%の関税を課す方針を示したことは、サプライチェーンにとっ
て脅威だと述べた。ただ週明けに米大統領は、欧州委員会のフォンデアライエン委員長
との電話会談を受け、EUに対する50%の関税発動期限を7月9日まで延長すると述
べた。金は戻りを売られたが、ドル安が再開すると、下げ一服となった。
 金先限は日中取引で1万5384円まで下落した。円高やドル建て現物相場の戻りを
売られたことが圧迫要因になった。円相場は1ドル=142円台半ばの円高に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。前週末の海外市場は、米大統領のアップルや欧州連
合(EU)に対する関税発言を受けて買い優勢となった。アジア市場では、米大統領が
欧州連合(EU)に対する50%の関税発動を延期したことを受けて売り優勢となり、
3333ドル台まで下落したのち、ドル安を受けて下げ一服となった。
 午前11時現在、金が3344.39ドル、銀は3350セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3327.99ドル、銀が3319セント。

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