トウモロコシは、作付け作業が順調に進んでいることが上値を圧迫する見通し。この まま作付けが順調に進めば、豊作による需給緩和がメインシナリオになる。その際には 450セントを割り込むことで、400セント台前半に新たな取引レンジが形成されよ う。作付け終了評価になると修正高も想定されるが、先高観の形成は難しい。旧穀需給 は引き締まっているが、あまり材料視されていない。 大豆は、米中関係の改善期待で反発していたが、上値の重さを再確認しつつある。関 税引き下げ合意でも、実際に中国が米国産大豆の大量調達に踏み切る可能性は低いとみ られる。輸出成約高は低迷しているが、この状況で米中対立激化のリスクが再燃してい る。作付けが順調に進んでいることもネガティブ。持高修正を消化しつつ、改めて 1000セント台前半を打診する見通し。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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