ゴム午前=総じて軟調、上海ゴムが一時マイナスサイドに振れる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は、総じて軟調。寄り付きでは、薄商いの中、上海夜間高や円安を受
けて、買いがやや優勢となった。だが、その後は円安が一服したことや、寄り付き直後
の上海ゴムが下落したことから地合いを緩める限月が目立っている。TSR20は出来
ず。

 午前11時45分現在のRSS3号は前営業日比5.7円安〜1.3円高。活発限月
の11月限は同1.3円高の293.5円、期先26年5月限は出来ず、推定出来高は
250枚(前日夜間取引含む)。上海天然ゴム先物は、9月限のみ約定し、同150ポ
イント安の1万3750ポイント、推定出来高は40枚。

【中国鉱工業生産は伸びが縮小】
 日本時間の午前11時に中国国家統計局が発表した5月の鉱工業生産は、前年比5.
8%増となり、市場予想の6.0%増を下回った。また、前月の6.1%増から伸び率
も低下した。
 同時に発表された5月の小売売上高は、同6.4%増と市場予想の5.0%増、前月
の5.1%増をともに上回った。
 なお、1〜5月の固定資産投資は、前年同期比3.7%となり、1〜4月の4.0%
から減少した。また、1〜5月の不動産開発投資は同10.7%減となっており、同国
の不動産不況は依然として続いているようだ。
【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は出来ず。TSRは20は期近を中心に総じて
買いが優勢となり、0.4セント安〜0.6セント高で推移している。
 上海ゴムは総じて上昇。午前11時00分現在、指標限月の2025年9月限は、前
営業日比75元高の1万3890元で推移している。

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