日経平均株価 始値 38056.86 高値 38342.52 安値 38055.52 大引け 38311.33(前日比 +477.08 、 +1.26% ) 売買高 16億60万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆712億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は3日ぶり急反発、欧米株安でもリスク選好 2.中東有事受け前週末のNYダウが一時900ドル近い急落 3.イスラエルがイラン核施設攻撃、地政学リスク高まる 4.為替市場での円高一服などで先物などに買い戻し誘発 5.半導体株の戻り顕著、全体売買代金は4兆円にとどまる ■東京市場概況 前週末の米国市場では、NYダウは前日比769ドル安と反落した。中東情勢の緊迫化を受け、リスク回避の売りが優勢となった。 週明けの東京市場では、大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は3日ぶりに急反発、終値で3万8300円台まで水準を切り上げた。 16日の東京市場は、リスク選好の地合いに終始した。前週末の欧州株市場がほぼ全面安に売り込まれたほか、米国株市場でもNYダウが一時900ドル近い下げをみせるなど、リスク回避ムードの強い地合いだったが、東京市場は一転して先物を絡めた買い戻しで、日経平均は大きく切り返す展開に。イスラエルによるイランへの軍事攻撃とイラン側からの報復攻撃など、中東での地政学リスクが強く意識されるなかも、前週末に先駆して調整を入れていた東京市場は買い戻しが優勢となった。外国為替市場でドル安・円高に歯止めがかかったことで、輸出セクターに追い風となったが、特に半導体関連の主力銘柄への買いが顕著で全体相場押し上げに寄与した。プライム市場全体のほぼ70%の銘柄が上昇した。売買代金は今一つ盛り上がらなかったものの、フシ目の4兆円台はキープした。 個別では、記録的な売買代金をこなしたアドバンテスト<6857>が大きく水準を切り上げたほか、ディスコ<6146>も活況高。三菱重工業<7011>、IHI<7013>なども物色人気。ソフトバンクグループ<9984>が上昇、サンリオ<8136>も高い。ソシオネクスト<6526>も買いが優勢だった。日本製鉄<5401>が上値を追い、良品計画<7453>も値を上げた。アクシージア<4936>が値上がり率トップに買われ、ネオジャパン<3921>、丹青社<9743>が急騰、タムラ製作所<6768>も大きく水準を切り上げた。 半面、リクルートホールディングス<6098>、キーエンス<6861>が冴えず、ルネサスエレクトロニクス<6723>も安い。ネクソン<3659>が大きく売られ、ダイキン工業<6367>も軟調。Link-Uグループ<4446>、フリービット<3843>、ミガロホールディングス<5535>が急落、三井ハイテック<6966>、エイチ・アイ・エス<9603>も大幅安となった。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、ファストリ <9983>、東エレク <8035>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約329円。うち218円はアドテスト1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、ネクソン <3659>、日東電 <6988>、テルモ <4543>、HOYA <7741>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約29円。 東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)卸売業、(2)非鉄金属、(3)繊維製品、(4)証券・商品、(5)倉庫・運輸。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)不動産業、(3)ゴム製品、(4)化学、(5)空運業。 ■個別材料株 △エムビーエス <1401> [東証G] 「ガイアの夜明け」で紹介され関心が向かう。 △アストロHD <186A> [東証G] 26年4月期は営業赤字幅縮小を見込む。 △FEASY <212A> [東証S] 25年10月期業績・配当予想の上方修正と株主優待制度導入を好感。 △テンシャル <325A> [東証G] 「BAKUNE」で25年8月期業績予想を上方修正。 △フォーシーズHD <3726> [東証S] 堀江氏・三崎氏への新株予約権割り当てを材料視。 △ブレインズ <4075> [東証G] 8~4月期経常利益2.5倍で通期計画を超過。 △アクシージア <4936> [東証P] 25年7月期営業利益予想を上方修正。 △モンラボ <5255> [東証G] 第三者割当増資発表で財務強化に期待。 △楽待 <6037> [東証S] 第3四半期営業増益率は一段と拡大へ。 △アシロ <7378> [東証G] リーガルメディア好調で4月中間期は最終黒字に転換。 ▼三井ハイテク <6966> [東証P] 為替差損響き2~4月期最終大幅減益。 ▼HIS <9603> [東証P] 2~4月期は営業大幅減益に転じる。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アクシージア <4936>、(2)ネオジャパン <3921>、(3)丹青社 <9743>、(4)gumi <3903>、(5)アドテスト <6857>、(6)アステリア <3853>、(7)タムラ <6768>、(8)カーリット <4275>、(9)芝浦 <6590>、(10)黒崎播磨 <5352>。 値下がり率上位10傑は(1)リンクユーG <4446>、(2)フリービット <3843>、(3)ミガロHD <5535>、(4)三井ハイテク <6966>、(5)HIS <9603>、(6)日本ハウス <1873>、(7)ギフトHD <9279>、(8)ネクソン <3659>、(9)日ヒュム <5262>、(10)宝HLD <2531>。 【大引け】 日経平均は前日比477.08円(1.26%)高の3万8311.33円。TOPIXは前日比20.66(0.75%)高の2777.13。出来高は概算で16億60万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1132、値下がり銘柄数は432となった。東証グロース250指数は762.74ポイント(10.22ポイント高)。 [2025年6月16日] 株探ニュース
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