NYプラチナ市況=プラチナが反発、パラジウムは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)  1212.5     1269.1      1206.9      1253.2    + 41.3
         (25/10)  1215.7    1273.6      1215.7      1257.9    + 37.6
 パラジウム  (25/ 9)  1039.50    1060.50     1030.50     1037.80   -  8.50
         (25/12)  1060.50    1068.50     1045.50     1046.30   -  8.90
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          52,590         80,594        105,554      (-  1,548)
 パラジウム          3,632          4,766         19,764      (-     35)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,515.09  + 317.30
     前日  144.04/06   1.1541/43   ・ナスダック         19,701.21  + 294.38
     本日  144.76/78   1.1559/61   ・10年米国債利回り      4.45  +   0.04
・NY原油  (25/ 7)   71.77 - 1.21  ・SPDR保有金残高    940.49  +   2.58
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発、パラジウムは続落。前日比はプラチ
ナが33.5〜41.3ドル高、中心限月の7月限が41.3ドル高、パラジウムは
8.90〜2.60ドル安、中心限月の9月限は8.50ドル安。
 プラチナ7月限は反発。時間外取引では、金堅調につれ高となったが、リスク回避の
動きが警戒されるなか、戻りは売られた。ただ株高を受けて押し目は買われた。欧州時
間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引では、リスク選好の動きが支援要因
となったが、金軟調を受けて上げ一服となった。
 パラジウム9月限は、リスク選好の動きを受けて買い戻されたが、他の貴金属の軟調
を受けて戻りを売られた。
 プラチナ7月限は時間外取引を1206.9〜1249.6ドルのレンジで推移し、
前日比31.6ドル高の1243.5ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、金堅調
につれ高となったが、リスク回避の動きが警戒されるなか、戻りは売られた。ただ株高
を受けて押し目は買われた。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。
 日中取引では、株高などを受けて1269.1ドルまで上昇した。その後は、金軟調
を受けて上げ一服となった。
 イスラエルとイランの戦闘激化が支援要因になったが、トランプ米大統領がイランの
最高指導者ハメネイ師を殺害するというイスラエルの計画を却下したことなどを受けて
株高に振れたことが下支えになった。またイランがカタール、サウジアラビア、オマー
ンに対し、米大統領がイスラエルに即時停戦に合意するよう圧力をかけるよう要請した
ことを受けてリスク選好の動きとなった。
 パラジウム9月限は、時間外取引を1030.50〜1054.50ドルのレンジで
推移し、前日比3.20ドル高の1049.50ドルとなった。9月限は安寄りしたの
ち、株高などを受けて買い戻し主導で上昇した。欧州時間に入ると、戻りを売られた。
 日中取引では、買い戻されて1060.50ドルまで上昇した。その後は、他の貴金
属の軟調を受けて戻りを売られると、1036.50ドルまで下落した。
 13日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比2720オンス減の
33万7746オンス、パラジウムは変わらずの4万8457オンス。
今日の材料
・イランは、カタール、サウジアラビア、オマーンに対し、トランプ米大統領がイスラ
エルに即時停戦に合意するよう圧力をかけるよう要請した。
・6月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数はマイナス16.0と市場予想マイナス
6.0を大幅に下回った。前回5月はマイナス9.2だった。
・欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、ECBは量的緩和について教訓を得
たと発言、今後は金融緩和の副作用にこれまで以上に配慮すると述べた。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連邦銀行総裁は、ユーロ圏のイ
ンフレ率は目標に達しており、今後も継続的に目標を下回る可能性は低いとの見解を示
した。
・主要7カ国(G7)首脳がイスラエルとイランの紛争の緊張緩和を求める共同声明の
草案を作成していることが、複数の関係筋の話で分かった。
・トランプ米大統領は、イランはイスラエルとの緊張緩和に向けた協議を望んでいると
し、イランは「手遅れになる前に」直ちに協議を行うべきだと述べた。
・欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、EU製品に対する米国の10%の
関税率を欧州委が受け入れる用意があるとの報道は憶測に過ぎず、協議の現状を反映し
ていないとの見方を示した。
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