プラチナ市況=プラチナは反発、金の下げ幅拡大が圧迫要因だが堅調

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2025/06          2026/04    ドル建て現物価格 15:45 現在
金         15,764    -89    15,848   -95  : 3,381.16   -37.44
銀          164.5    0.0     168.0   0.0  : 3,640.00   -10.00
プラチナ     5,618      0     5,389   +70  : 1,247.98   + 8.21
パラジウム   4,900      0     4,900     0  : 1,030.35   -15.33
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      15:45 現在 前営業日比        15:45 現在  前営業日比
ドル・円相場    144.73   +0.61  ユーロ・ドル相場   1.1568  -0.0020
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが総じて反発。ニューヨーク高や円安を受
けて買い優勢で始まった。その後は、円安やドル建て現物相場の押し目を買われたこと
を受けて堅調に推移。先限は正午前に76円高で推移。午後に入り、金が下げ幅を拡大
が圧迫要因となり、上げ幅を縮小も堅調に引けた。期近は6月限が出来ずだったが、8
月限が123円高。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが変わらず〜123円高、プラチナスポット
が139円高、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが8898枚、プラチナミニが2487枚、プラチナスポッ
トが2302枚、パラジウムが0枚。
【プラチナは先限は5日間移動平均線が抵抗線ながら堅調に推移】
 プラチナ先限は夜間取引で5430円まで上昇。夜間取引の後半から反落となり、日
中取引の寄り付き後に5308円まで軟化し、小安く推移した。しかしマイナスサイド
ではすかさず、買い拾われ、序盤で再浮上。正午前に5410円まで上げ幅を拡大した
が、短期線の5日間移動平均線が通る5434円が抵抗線となり、上げ幅を縮小も堅調
に推移した。円安が一時、1ドル=145円台前半まで進行したことに加え、前日の欧
米の株高に続き、日経平均株価が続伸し、3万8581円まで上昇し、約4カ月ぶりの
高値をつけたことは買い方に心理的に有利に働いた。
 5月に英精錬大手のジョンソン・マッセイ社(JM)が公表したレポートで今年のプ
ラチナ需給は23トンの供給不足予想。1〜3月期の需給実績を基にした予想であり、
トランプ関税の悪影響で自動車向けの排ガス浄化の触媒需要が減少となれば、23トン
の供給不足シナリオは修正される可能性はあるが、株高が続けば、需要増につながり、
供給不足シナリオは維持か。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て相場】
 プラチナのドル建て現物相場は、堅調。朝方の1241.15ドルから、米大統領の
退避勧告に上値を抑えられたが、ドル高一服を受け押し目を買われ、正午前に1257
ドル台に上昇。午後になり、1238ドル台に反落したが、押し目買いで1251ドル
台に再浮上した。ただ午後4時過ぎから1240ドル台前半に反落。
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