貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の下落を受けて 売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて 堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は4.25ドル安の 3375.95ドル、銀が40セント安の3673セント、プラチナが49.21ドル 高の1321.22ドル、パラジウムは6.67ドル安の1049.16ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=145.01/03円で、前営業日の 大引け時点から0.07円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万5840円前後、銀は167.0円前後、プラチナ は5740円前後、パラジウムは4900円前後。 【金は米FOMCの金利据え置きで戻りを売られる】 金はきのうの海外市場は、米大統領の発言によるドル安が支援要因になったが、米連 邦公開市場委員会(FOMC)の金利据え置きを受けて戻りを売られた。 金は米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利据え置きを受けて戻りを売られた。米 FOMCでフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を4.25〜4.50%に据え 置き、当局者は年内に利下げが実施される公算が依然大きいとの見通しを示した。最新 の金利・経済見通しによると、年末までに計0.5%ポイントの利下げが実施されると の中央値が示された。しかし、年内の利下げは不要との見方を示したのは7人と、前回 3月の4人から増加した。 パウエル米連邦準備理事会(FRB)はこの見方に過度に 重きを置くべきではないと釘を刺し、トランプ政権の関税措置によって今後、かなりの インフレが見込まれるとした。 トランプ米大統領が17日にイラン攻撃計画を承認した旨を上級補佐官らに伝えてい たことが分かった。ただイランが核開発計画を放棄するかどうかを見極めるため、最終 命令は発出しなかったという。イランはトランプ米大統領による早期会談の申し出を受 け入れる見通しと、米紙ニューヨーク・タイムズがイラン高官の情報を報じた。 銀はきのうの海外市場は、利食い売りなどが出て軟調となった。 【NYプラチナは買い戻し主導で上昇】 プラチナはきのうの海外市場では、買い戻し主導で上昇した。 プラチナは買い戻し主導で上昇した。中東情勢に対する懸念などを受けてテクニカル 要因の買いが入った。イランの最高指導者ハメネイ師は、トランプ米大統領による無条 件降伏の要求を拒否した。 <今日の予定> ●米国(奴隷解放記念日) ・英中銀(BOE)政策金利公表 ・スイス国立銀行政策金利公表 MINKABU PRESS 東海林勇行
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