大阪9月限 日経225先物 38400 +50 (+0.13%) TOPIX先物 2762.0 -3.0 (-0.10%) 日経225先物(9月限)は前日比50円高の3万8400円で取引を終了。中東情勢の緊迫化から寄り付きは3万8180円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8300円)を下回り、売りが先行して始まった。直後につけた3万8290円を高値に前場中盤にかけて下へのバイアスが強まり、一時3万8000円まで下落幅を広げる場面もみられた。ただし、売り一巡後は下げ渋る動きとなり、前場終盤にかけては3万8150円~3万8200円辺りでの保ち合いを継続。後場中盤辺りには朝方につけた高値水準を回復し、3万8280円~3万8330円辺りにレンジを切り上げ、取引終盤にかけてプラス圏を回復した。 米国によるイラン攻撃の初動反応としてショートが先行する形になったが、節目の3万8000円は割り込まず、25日移動平均線(3万7900円)、200日線(3万7860円)が支持線として意識された。さらに、グローベックスのS&P500先物、ナスダック100先物がプラス圏を回復してきたことで、終盤にかけてはややショートカバーを誘う形になったようである。 日経225先物は節目の3万8000円近辺では押し目狙いのロング対応に向かわせ、終盤にかけてボリンジャーバンドの+1σ(3万8390円)を捉えてきた。地政学リスクを織り込んだとみるのは早計であろうが、リスクに対する耐性もみられるなかで、+1σを中心とした中心値(25日)と+2σ(3万8750円)とのレンジが意識されてくる可能性がありそうだ。 為替市場では円相場が1ドル=147円台前半で推移しており、チャート上では抵抗線として機能していた75日線を上抜け、一目均衡表では雲上限を突破し、遅行スパンは上方シグナルを発生させた。有事のドル買いとはいえ、足もとで円安基調を継続していることは、押し目狙いのロング対応に向かわせやすいと考えられる。 そのほか、23日の米国ではウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事のほか、ボウマンFRB副議長やクグラーFRB理事の講演が予定されている。米時間20日にはウォラー理事が米CNBCの番組で、「早ければ7月に利下げ」の考えを示していた。利下げ機運が高まるようだと、米金融政策に関心が向かうことになりそうだ。 週足の日経225先物は52週線(3万7920円)が支持線として機能しており、終値では+1σ(3万8370円)を上回っている。楽観は禁物ではあるが、+1σが支持線として意識されてくるようだと、+2σ(4万0020円)とのレンジが今後意識されてくる可能性はあるだろう。 NT倍率は先物中心限月で13.90倍に上昇した。朝方は13.81倍まで下げる場面もみられたが、+1σ(13.78倍)と+2σ(13.89倍)での推移を継続。+2σを捉えてきたことでNTロングを巻き戻す動きが意識されてくる可能性はあるものの、5月14日の戻り高値13.86倍を突破し、4月高値の13.91倍を捉えてきたことで、NTロングでのスプレッド狙いが一段と強まる展開も想定しておきたい。 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万5719枚、ソシエテジェネラル証券が9656枚、サスケハナ・ホンコンが2684枚、JPモルガン証券が2370枚、バークレイズ証券が1957枚、日産証券が1325枚、ゴールドマン証券が1037枚、野村証券が925枚、SBI証券が871枚、モルガンMUFG証券が754枚だった。 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万5745枚、ソシエテジェネラル証券が1万4824枚、バークレイズ証券が4795枚、JPモルガン証券が3967枚、ゴールドマン証券が3381枚、モルガンMUFG証券が2881枚、野村証券が1715枚、ビーオブエー証券が1504枚、サスケハナ・ホンコンが1070枚、シティグループ証券が1040枚だった。 株探ニュース
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