ドル円、本日安値圏での推移 21日線に顔合わせ=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の終盤に入ってドル円は144.70円付近と本日安値圏での推移が続いている。本日の市場は落ち着いた雰囲気を取り戻す中、ドル安が強まり、ドル円は144円台半ばまで下落する場面が見られた。トランプ大統領がイランとイスラエルの間で停戦が成立したと発表し、中東情勢への懸念が和らいでいる。

 しかし、合意の報道があってすぐに、イスラエルはイランからミサイルの発射があったことを検知し、イスラエルも空爆を行った。情勢は依然流動的ではある。一部からは「中東情勢を完全に後ろに置くには時期尚早」との声も出ていた。ただ、停戦成立で本日はひとまず安堵感が広がった模様。

 また、この日の予想を下回る米消費者信頼感指数やパウエルFRB議長の議会証言もドり安を後押し。パウエル議長は慎重姿勢を強調していたものの、「インフレ低下と雇用が低迷なら早期の利下げの可能性がある」と柔軟性も示していたことに敏感に反応。ただ、関税の影響で6、7,8月の数字はインフレを示す可能性に言及していた。

 ドル円は本日の下げで21日線に顔合わせしており、明日以降の動きが注目される。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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