【場況】 金は反落。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相 場の上げ一服や円高を受けてマイナスサイドに転じた。銀は4月限が上昇した。 新甫2026年6月限は金標準が1万5715円、金ミニが1万5731.5円でそ れぞれ発会した。 午前11時10分現在の前営業日比は、金標準が65〜40円安、金ミニが64.5 円安〜2.0円高、ゴールドスポットが454円高、銀が2.2円高。 午前11時10分現在の出来高は、金が1万4640枚、金ミニが5703枚、ゴー ルドスポットが692枚、銀が2枚。 【NY金は予想以下の米新築住宅販売やドル安が支援】 金は予想以下の米新築住宅販売やドル安が支援要因になった。5月の米新築一戸建て 住宅販売戸数は年率換算で前月比13.7%減の62万3000戸だった。市場予想の 69万3000戸を下回った。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長 は、議会上院の銀行委員会で証言を行い、 利下げを急ぐ必要はないと改めて表明し た。 米軍のイランの核施設空爆に対する被害で異なる見方が出ている。米国防総省は、イ ランの核施設に対する米軍の空爆は限定的な打撃しか与えなかったとの分析を示した。 イラン外務省のバガイ報道官は、米軍による空爆で国内の核施設が「ひどく損傷」した と明らかにした。トランプ米大統領は米国防総省の報告を否定した。米中央情報局(C IA)のラトクリフ長官は、一連の信頼できる情報から、先週末の米軍の攻撃によりイ ランの核開発計画は深刻な損害を受け、立て直しには数年を要することが示唆されると の見方を示した。一方、イランの国会は、国際原子力機関(IAEA)との協力を停止 する法案を承認した。 金先限は1万5629円まで下落した。ドル建て現物相場の上げ一服や円高が圧迫要 因となった。円相場は1ドル=144円台後半の円高に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場は、予想以下の米新築住宅販 売やドル安を受けて押し目を買われた。アジア市場では、トランプ米大統領がパウエル 米連邦準備理事会(FRB)議長の後任を9月か10月までに選出・発表することを検 討していると伝えられ、3339ドル台まで上昇したのち、上げ一服となった。 午前11時現在、金が3330.33ドル、銀は3624セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3332.00ドル、銀が3603セント。 MINKABU PRESS
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