●短期見通し穀物、乾燥リスク浮上まで軟調＝マーケットエッジ

　トウモロコシは、作付け期を無難に消化したが、生育期も天候は安定している。受粉
期が始まったが、産地降雨が嫌気されている。高温だが乾燥は回避されており、豊作期
待が維持される。天候リスク織り込みの必要性が見いだせない状況が続いている。原油
相場が急伸から一転して急反落していることもネガティブ。このまま４００セント台前
半での低迷が続く見通し。上昇リスクは、受粉期の乾燥懸念浮上になる。乾燥予報が伝
わるまでは、上値の重さが維持されよう。
　大豆は、作付けが順調に終了した。今後は受粉期の天候リスクが焦点になるが、現状
では産地天候は安定しており天候リスク織り込みの必要性は乏しい。降水量が安定して
いるため、産地乾燥傾向が強まるまでは、上値の重い展開になりやすい。特にこのまま
原油安の低迷が続くと、大豆油相場と同様に上値の重い展開になりやすい。高温状態で
あることは確かなため、受粉期の乾燥リスク浮上までは下値不安が維持されよう。
１０００セント台前半がターゲットになる。
（マーケットエッジ・小菅 努）

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