ゴム午前=総じて買い優勢、上海高を映す

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は、総じて買い優勢。寄り付きでは、上海夜間高を受けて買いが優勢
となり、夜間取引の下げ幅を縮小、一部限月はプラスサイドに振れた。中盤に入ると、
日中取引の上海ゴムは今日の高値圏で推移していることを受け、しっかりとした展開に
なっている。TSR20は出来ず。

 午前11時49分現在のRSS3号は前営業日比4.3円安〜2.9円高。活発限月
の11月限は同2.9円高の304.6円、期先26年6月限は出来ず、推定出来高は
125枚(前日夜間取引含む)。上海天然ゴム先物は、9月限のみ約定し、同160ポ
イント高の1万3910ポイント。

【産地相場は小動き】
 産地相場は、5月最終週からやや地合いを緩めていたが、6月6日に下げ止まると、
その後は72〜73バーツ台を中心に小動きとなっている。6月25日のタイ南部の天
然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡しのオファー価格は、前営業日比1.14バーツ安
の72.13バーツが提示されている。
 産地相場の値動きをみると、中東情勢の緊張、そして緩和に対して、大きな動きをみ
せていない。タイオファーは、年初88バーツ台まで上昇していたが、徐々に水準が切
り下がっている。気象庁が発表した直近のエルニーニョ監視速報をみると、エルニーニ
ョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態となっている。今年は順調な天然
ゴム生産が予想されることから、需給は緩みがちになりそうだ。
【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は12月限のみ約定し、1.7銭と高。TSR
は20は買いが優勢となり、0.9〜2.0セント高で推移している。
 上海ゴムは総じて軟調。午前11時00分現在、指標限月の2025年9月限は、前
営業日比125元高の1万3875元で推移している。

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