円高とともにドル売り圧力広がる、またもやトランプ発言報道で ドル円一時143円台=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、円高とともにドル売り圧力が広がっている。この日は米WSJが「トランプ米大統領がパウエルFRB議長の後任指名を急ぐ可能性」と報じたことが材料視されている。利下げをしないパウエル議長にトランプ大統領は怒り心頭であるという。夏にも後任FRB議長を選出する案を検討するとした。市場では早期の米利下げ期待が広がっている。特にドル円の下げが先行、ロンドン序盤には143円台後半まで安値を広げている。クロス円も安値を広げ、ユーロ円は168円台半ばへ、ポンド円は197円台後半へと下押しされた。ロンドン勢の本格参加とともにドル売りの動きも広がっている。ユーロドルは1.17台前半から半ばへ、ポンドドルは1.37台前半から後半へと高値を伸ばしている。今週に入ってからは様々な材料がでているが、ドル指数は連日の低下。きょうは年初来安値水準を広げている。 ドル円は144円台前半での取引。東京早朝の145.27近辺を高値に、その後は売りが継続している。東京市場で144円台後半へと下げたあと、ロンドン時間には下げが加速。144円台割れから一時143.75近辺まで安値を広げた。ただ、欧州株や米株先物が堅調に推移しており、144円台前半へとやや下げ渋っている。 ユーロドルは1.17台前半での取引。東京朝方の1.1655近辺を安値に買われている。ロンドン時間には1.1680付近から1.1744近辺まで買われている。米早期利下げ期待とともにドル売りが広がった格好。ユーロ円は東京市場でつけた169.40近辺を高値に、ロンドン序盤にかけては安値を168.56近辺まで広げた。その後は欧州株高もあって169円付近まで買い戻された。対ポンドではややユーロ売り先行も、すぐに値を戻している。独GfK消費者信頼感は-20.3と前回の-20.0から小幅に低下した。 ポンドドルは1.37台前半での取引。東京早朝の1.3656近辺を安値に買いが継続。ロンドン序盤には1.3765近辺まで高値を伸ばした。その後も1.37台前半から半ばに高止まりしている。ポンド円は東京午後の198.60近辺を高値に、ロンドン序盤にかけて197.71近辺まで下押しされた。足元では198円挟みの水準へ下げ渋っている。ユーロポンドは0.8517-0.8537までの狭いレンジで振幅しており、目立った方向性はみられない。英CBI小売報告はマイナス46と2か月連続で悪化したが、特段の反応はみられず。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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