金・銀午前=金は続落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は続落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相
場の下げ一服が下支えになった。銀は先限が小幅安となった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が101〜52円安、金ミニが97.5
〜4.0円安、ゴールドスポットが445円高、銀が0.1円安。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万7240枚、金ミニが7569枚、ゴール
ドスポットが1252枚、銀が3枚。
【NY金は手じまい売りが圧迫】
 金は手じまい売りが圧迫要因になった。米連邦準備理事会(FRB)の7月の金利据
え置き見通しや中東の緊張緩和が圧迫要因になった。5月の米個人消費支出(PCE)
価格指数は前年比2.3%上昇し、前月の2.2%から小幅加速した。個人消費支出は
前月比0.1%減で市場予想の0.1%増に反しマイナスに転じた。6月の米ミシガン
大学消費者信頼感指数確定値は60.7と速報値の60.5から上方修正された。
 米上院は28日夜、トランプ米大統領が掲げる包括的な税制・歳出法案の審議開始に
向けた採決を実施した。51対49の賛成多数で手続き上の最初のハードルをクリア
し、可決されるとみられている。また米大統領は、上乗せ関税の一時停止措置に関して
設けた7月9日の期限について、延長する必要はないとの考えを示した。
 イランのペゼシュキアン大統領は、イラン各地でイスラエルによる攻撃で死亡した軍
幹部らの国葬が営まれたのを受け「イランは屈服しない。抑圧は容認しない」と述べ
た。一方、イスラエルでは、ガザ停戦や人質解放を求めて大規模な抗議デモが実施され
た。米大統領は、停戦に向けて「ディール(取引)を交わせ。人質を取り戻せ」と投稿
した。
 金先限は夜間取引で1万5291円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になっ
た。円相場は1ドル=144円台半ばから前半の円高に振れた。銀先限は169.8円
まで下落した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、下げ一服。前週末の海外市場は、米連邦準備理事会(FR
B)の7月の金利据え置き見通しや中東の緊張緩和を受けて売り優勢となった。アジア
市場では、朝方に3250ドル台まで下落したのち、ドル安を受けて下げ一服となっ
た。
 午前11時現在、金が3272.58ドル、銀は3596セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3289.29ドル、銀が3645セント。

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