日経平均株価 始値 40550.79 高値 40852.54 安値 40322.54 大引け 40487.39(前日比 +336.60 、 +0.84% ) 売買高 20億7615万株 (東証プライム概算) 売買代金 5兆6107億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は5連騰、欧米株全面高の流れ引き継ぐ 2.ナスダック指数最高値更新で東京市場も強気相場継続 3.一時700円強の上昇で4万800円台まで上値を伸ばす 4.関税交渉の行方に不透明感、後場は利食われ伸び悩む 5.商い高水準も個別株の値上がり数は5割強にとどまる ■東京市場概況 前週末の米国市場では、NYダウは前日比432ドル高と続伸した。米個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想とほぼ一致し、FRBが年内に利下げするとの見方が改めて意識され買いが優勢となった。 週明けの東京市場では、終始買い優勢、日経平均は一時700円あまり上昇した。ただ、取引後半は利益確定売り圧力も表面化し上げ幅を縮小している。 30日の東京市場は、朝方からリスク選好の地合いとなり、400円高でスタートした後も漸次水準を切り上げ、前場中ごろには4万800円台まで水準を切り上げた。前週末の欧州株市場がほぼ全面高だったほか、米国でもハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が5連騰で昨年12月につけた高値を終値でブレークし、史上最高値更新を果たした。同時にS&P500指数も最高値を更新している。これを受けて東京市場も投資家のセンチメントが強気に傾いた。ただ、高値警戒感も拭えず、午後の取引で日経平均は急速に伸び悩んだ。自動車セクターなど米国との関税交渉の先行きが懸念されている。プライム市場全体の売買代金は週初にもかかわらず、前週末に続き5兆6000億円台と高水準に膨らんだ。個別株の値上がり数については前場段階で8割に達していたが、後場は軟化する銘柄が増え結局5割強を占めるにとどまった。 個別では、ディスコ<6146>が上値を伸ばし、アドバンテスト<6857>は後半急速に値を消したがプラス圏で着地。ソフトバンクグループ<9984>が物色人気となり、任天堂<7974>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>が堅調、ダイキン工業<6367>も高い。リクルートホールディングス<6098>も上値を追った。アトラエ<6194>が急騰し値上がり率トップとなったほか、Gunosy<6047>も大幅高、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、フジ・メディア・ホールディングス<4676>なども値を飛ばした。 半面、4000億円を超える断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが、株価は後場に軟化し小安く引けた。サンリオ<8136>が売りに押され、IHI<7013>、川崎重工業<7012>も下落した。キーエンス<6861>が軟調、三井E&S<7003>が安く、TOWA<6315>の下げも目立つ。三陽商会<8011>が急落、ACCESS<4813>も大幅安。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約172円。うち87円はSBG1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543>、ソニーG <6758>、トヨタ <7203>、ホンダ <7267>、日立 <6501>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約39円。 東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス、(2)情報・通信業、(3)鉱業、(4)その他製品、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)繊維製品、(3)ガラス・土石、(4)銀行業、(5)金属製品。 ■個別材料株 △暁飯島工業 <1997> [東証S] 25年8月期最終利益は一転過去最高更新へ。 △リベラウェア <218A> [東証G] 7月6日放送予定の「がっちりマンデー!!」で紹介へ。 △インフォメテ <281A> [東証G] 世界初の機器分離推定技術(NILM)に関する国際標準規格が発行。 △日本駐車場 <2353> [東証P] 自社株買いと伊豆観光開発の取得を好感。 △ヨシムラHD <2884> [東証P] 中国が日本産水産物の輸入再開発表で収益期待。 △スペースマ <4487> [東証G] ニッチ業態で業績急成長局面に突入するなか時価総額に着目する動き。 △ガーラ <4777> [東証S] 中国でFlyffモバイル新作ゲームのサービス提供開始。 △アトラエ <6194> [東証P] AIブーム背景に業績変貌途上も長期波動では依然として底値圏。 △ナガイレーベ <7447> [東証P] 創業110周年の記念配当実施を好感。 △いつも <7694> [東証G] 「TikTok Shop」の3つのパートナーに認定。 ▼マーチャント <3121> [東証S] 新株式・新株予約権発行で希薄化懸念。 ▼三陽商 <8011> [東証P] 第1四半期営業利益は95%減で着地。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アトラエ <6194>、(2)ナガイレーベ <7447>、(3)Gunosy <6047>、(4)ヨシムラHD <2884>、(5)メドピア <6095>、(6)フジHD <4676>、(7)日本駐車場 <2353>、(8)東電HD <9501>、(9)gumi <3903>、(10)オリンパス <7733>。 値下がり率上位10傑は(1)三陽商 <8011>、(2)ACCESS <4813>、(3)TOWA <6315>、(4)Aクリエイト <8798>、(5)ソフトクリエ <3371>、(6)東京計器 <7721>、(7)ユニチカ <3103>、(8)ウインP <3183>、(9)サンリオ <8136>、(10)バリューHR <6078>。 【大引け】 日経平均は前日比336.60円(0.84%)高の4万0487.39円。TOPIXは前日比12.30(0.43%)高の2852.84。出来高は概算で20億7615万株。東証プライムの値上がり銘柄数は893、値下がり銘柄数は654となった。東証グロース250指数は748.25ポイント(12.43ポイント高)。 [2025年6月30日] 株探ニュース
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