株価指数先物【引け後】 過熱が警戒される中でリバランスの動き

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪9月限
日経225先物 40440 +260 (+0.64%)
TOPIX先物 2855.5 +8.5 (+0.29%)

 日経225先物(6月限)は前日比260円高の4万0440円で取引を終了。寄り付きは4万0550円とシカゴ日経平均先物清算値(4万0545円)にサヤ寄せする形から、買いが先行した。前場中盤にかけて4万0870円まで上げ幅を広げ、その後は4万0760円~4万0860円処の高値圏で推移した。ただし、午後に入りこのレンジを下抜くと、終盤にかけて4万0350円まで上げ幅を縮める場面もみられた、

 日経225先物はボリンジャーバンドの+3σ(4万0630円)を上回って推移しており、過熱感が警戒されるなかで、午後に入り利益確定に伴うロング解消が入ったようである。為替市場では円相場が1ドル=143円台半ばとやや円高に振れていたことで、短期的なショートを誘う形にもなったとみられる。

 ただし、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]やファーストリテイリング<9983>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価を押し上げており、東京エレクトロン<8035>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]は上げ幅を縮めたものの、高値圏での推移が目立っていた。過熱感は警戒されているが、ショートに転換するにはしばらく見極めが必要だろう。

 +3σはナイトセッションで4万1010円、+2σは4万0160円辺りまで上昇してきた。+2σに接近する局面では押し目狙いのロング対応に向かわせそうである。日経225先物は午後に入り4万0350円まで上げ幅を縮めたことで、結果的には+3σを下回る形で終えている。+2σと+3σによるレンジを継続しており、オプション権利行使価格の4万円から4万1000円のレンジが意識されそうだ。

 指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価を押し上げており、日経平均型のインデックス買いが断続的に入っていたとみられる。ただし、午後に入りTOPIX型の買いもみられており、東証33業種では28セクターが上昇し、内需系の強さが目立っていた。

 NT倍率は先物中心限月で14.16倍に上昇した。一時14.24倍まで切り上がる場面もみられたが、その後はリバランスに向かわせたようだ。+2σ(14.13倍)と+3σ(14.31倍)によるレンジで推移しているが、+2σを下回ってくると、いったんはNTロングの巻き戻しが入りやすくなろう。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万6641枚、ソシエテジェネラル証券が1万5590枚、サスケハナ・ホンコン証券が4752枚、JPモルガン証券が2920枚、バークレイズ証券が2537枚、モルガンMUFG証券が2296枚、ゴールドマン証券が1839枚、ビーオブエー証券が1554枚、日産証券が1478枚、野村証券が1437枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万7409枚、ソシエテジェネラル証券が2万5521枚、バークレイズ証券が8061枚、JPモルガン証券が7018枚、ゴールドマン証券が6337枚、モルガンMUFG証券が4285枚、野村証券が2463枚、ビーオブエー証券が2002枚、みずほ証券が1567枚、SMBC日興証券が1533枚だった。

株探ニュース

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