シカゴ大豆市況=揃って反発、強気な輸出成約高を受け買い優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/07   1,005.25    1,013.00    1,004.50    1,012.50     + 0.25
   2025/08   1,007.00    1,014.00    1,001.75    1,012.50     + 3.50
   2025/11   1,005.00    1,015.00    1,002.25    1,013.75     + 6.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       230,004       211,039        853,524   (+  7,543)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(7月3日までの週)
 大 豆:75万1400トン(事前予想レンジ:20万〜60万トン)
 大豆粕:57万8500トン(事前予想レンジ:15万〜40万トン)
 大豆油:   4000トン(事前予想レンジ: 2万〜 6万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(7月16日−7月20日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は揃って反発。終値の前日比は0.25〜6.50セント高。中心限月の11月
限は前日比6.50セント高の1013.75セント。
 前日までの軟調地合いに加え、米産地の良好な生育が弱材料となったが、米農務省
(USDA)発表の週間純輸出成約高が前週を上回る強気な内容だったことが好感され
た。また今月3日以降の急落の後で11日にはUSDA月例需給報告の発表を迎えるな
か、玉整理のための買い戻しも見られ堅調となった。

 期近11月限は1005セントで取引を開始すると直後に1002.25セントの
安値まで値を落とした。その後、値位置を引き上げ欧州の時間帯を終えるまで1008
〜1010セントのレンジでもちあった。米国の時間帯を迎えると再び値を落としたが
その後は引けにかけて値位置を切り上げる動きとなり終盤に1015セントの高値を付
けた。高値を離れた後の押しも浅く高もみのまま引けを迎えた。
 米農務省(USDA)発表の7月3日までの大豆の週間純輸出成約高は75万
1400トンで前週の70万1400トンを上回った。累計輸出検証高は5043万
9300トンで前年同時期の4482万2300トンを約13%上回っている。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、ミシシッピーバレー西部では降雨となりほとんどのコーン及び大
豆にとって十分となる量の土壌水分を維持。コーンベルト南西部では最高気温が34℃
まで上昇しているが、ほとんどの地域の気温は開花〜受粉期を迎えた夏穀物にとって
適度な温度となっている。
 今後5日間は広い範囲で雨または雷雨となり、プレーンズ中部および南部から中西部
北部にかけての地域の雨量は25〜100ミリが見込まれる。
 6〜10日間予報では7月15〜19日にかけてプレーンズ及び中西部北部の気温は
平年を下回りる一方、雨量は平年を上回るだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは北半部で降雨が発生し気温はやや低下しているが、概ね平年を上回っ
ており、10日午後にはプレーンズ中部の気温は36℃に達している。南部では高温多
湿となり、夏穀物は順調なペースで生育中。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆の堅調に追随高となった。原油が軟調となっ
たことが重石となり大豆油の上げ幅は限られた。
 大豆粕12月限は前日比2.40ドル高の285.30ドル。
今日の材料
・コーンベルトではミシシッピーバレー西部では降雨となりほとんどのコーン及び
 大豆にとって十分となる量の土壌水分を維持。
・ほとんどの地域の気温は開花〜受粉期を迎えた夏穀物にとって適度。
・プレーンズでは北半部で降雨が発生し気温はやや低下しているが、概ね平年を
 上回る。
・7月3日までの大豆の週間純輸出成約高は75万1400トンで前週の70万
 1400トンを上回る。

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