ゴム週間見通し=ゴム独自の買い材料は見当たらず、市場は過度に楽観か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 【前週までのレビュー】最近のゴム市場は、手掛り材料難の中、株式市場に連動する
ことが多くなっている。その株式市場は過度に楽観的な見方に振れていることから、株
式市場が下落すれば、ゴム相場も売り圧力が強まるとみた。
 【ゴム相場は米株に追随】
 JPXゴムRSS3号は、高値圏で推移している。活発限月の12月限は、3日に3
17.4円まで水準を引き上げた。その後、戻りを叩かれる場面があったが、11日は
318円台まで上昇し、317.3円で堅調に引けた。
 ただ、ゴムのファンダメンタルズからは積極的に買い進むような材料は見当たらな
い。今のゴム相場は、米株高に連動した動きとみる。S&P500とナスダック総合株
価指数が揃って過去最高値更新したことに追随したのだろう。
 ただ、ここにきてトランプ米大統領から追加関税についての言及が相次いでいる。た
だ、株式市場は、トランプ米大統領の言及についての反応は限定的だ。市場は過度に楽
観的に傾いているとみる。米株市場の調整が始まれば、JPXゴムRSS3号はそれに
追随し、軟化を開始しそうだ。
【上海ゴム9月限は1万5000元が視野に入る】
 上海ゴムの中心限月の9月限は、1万4000元付近でのもみ合いから、上放れてき
た。中心限月の9月限は、2日に1万4185元まで上昇し、6月27日に付けた直近
の高値1万4165元を上抜いた。だが同水準では戻り売りを浴び、その後は1万40
00元前後でのもみ合いとなっていた。
 しかし、10日の夜間取引で1万4450元まで水準を引き上げ、2日の高値1万4
185元をしっかり上抜き、節目の1万4500元に接近してきた。同水準を突破すれ
ば、特に目立った抵抗線も見当たらないことから節目の1万5000元や5月14日の
高値1万5310元を意識した展開になるとみる。
【中国消費者物価指数が5カ月ぶりに上昇だが】
 中国国家統計局が9日に発表した6月の中国消費者物価指数(CPI)は、前年同月
比0.1%上昇となり、5カ月ぶりにプラスに転じた。また、食品とエネルギーを除く
コアは、同0.7%となった。ただ、品目別をみると、食品や衣類など日用品の上昇が
目立つ一方、自動車やバイクとなどの耐久財は下落している。不動産不況の影響が出て
いるようだ。
 また、同時に発表された1〜6月期のCPIは、前年同期比0.1%低下となった。
1〜6月期のCPIがマイナスに転じるのは、リーマンショックショックの翌年の20
09年以来のことだ。加えて、6月の中国生産者物価指数(PPI)は、同3.6%の
下落となり、2年9カ月連続でマイナスとなっている。単月のCPIはプラスに転じた
が、中国のデフレ懸念は依然として強い。
【東京ゴム活発限月12月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月12月限は、高値圏でのもみ合いとなっている。6月に入
ってからの値動きをみると、上海安を受けて、6月3日に一代安値となる284.0円
まで下落した。その後、戻り歩調となり、19日に308.5円まで水準を引き上げ
た。同水準では戻り売りを浴び、23日に291.9円まで下落。だが、同水準で支持
されると、ジリジリと水準を引き上げ、7月3日に317.4円まで上昇、308円台
まで押し戻されたが、その後は、上海高を受けて、11日の午後に318.5円をつ
け、3日の高値317.4円を上抜いた。
 3日の高値317.4円を上抜いたことで、一目均衡表の雲の上限がある320円前
後を試す上伸となろう。雲を突破すれば、5月27日の高値323.0円を目指すとみ
る。高値更新となれば、特に目立った抵抗線が見当たらないことから、節目の325.
0円や330.0円を目指すとみる。
 一方、売りが先行すれば、一目均衡表の転換線がある312円台が支持になりそう
だ。同線を割り込むと、6月30日以降、支持となっている307円前後が意識され
る。同水準を割り込むと、節目の300円を試すことになりそうだ。
【今週の注目ポイント】
 引き続き、米株市場に注目したい。ゴム独自の材料に乏しい中、株式市場の影響を受
けやすい状況となっている。10日、S&P500とナスダック総合株価指数は、揃っ
て過去最高値で取引を終えた。直近のJPXゴムRSS3号の上昇は、株高要因による
ところが大きい。トランプ米大統領が関税についての発言が増えており、米株の動向に
は注意したい。
【相場予想レンジ】
 7月14〜18日のJPXゴムRSS3号12月限の中心レンジ予想は300〜33
0円前後。テクニカルの支持線は306.8円(6月30日安値)、抵抗線は320.
0円(節目)。

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