前週は3300ドル台前半から中盤で売買が交錯する展開になった。トランプ米政権 の関税策が注目を集めたが、週前半はインフレ懸念が米金利上昇・ドル高を促したこと が嫌気され、調整売り優勢の展開になった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ が困難になるとの見方が警戒された。しかし、週後半は関税そのものに対する警戒感か ら買いが膨らみ、結果的に明確な方向性を打ち出せなかった。 今週は3300ドル台で下値を固め、3400ドルを打診する展開になろう。通商環 境が急激に不安定化している。まだ関税発動の8月1日まで時間があるものの、株価が 不安定化すれば3400ドル台回復が打診されよう。ただし、関税によるインフレ懸念 から米金利上昇・ドル高圧力も強く、一方的な展開には発展しづらい。15日には6月 米消費者物価指数が発表されるが、インフレ圧力の底固さが再確認される見通し。17 日の6月米小売売上高もイベントリスクになる。徐々に値固めから値位置を切り上げて いく見通しだが、関税問題は強弱双方の影響があり、大きく上昇するのであればドル高 一服が求められる。 予想レンジは3300〜3450ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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