[今日の視点]貴金属=反落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、反落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優勢とな
ろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟調となろ
う。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は17.66ドル安
の3344.32ドル、銀が76セント安の3816セント、プラチナが23.50ド
ル安の1362.00ドル、パラジウムは15.65ドル安の1187.50ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.78/80円で、前営業日の
大引け時点から0.56円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万6010円前後、銀は183.0円前後、プラチナ
は6070円前後、パラジウムは5600円前後。
【NY金は利食い売りが圧迫】
 金はきのうの海外市場は、利食い売りが出たことやドル高を受けて売り優勢となっ
た。
 金は米大統領の関税率通知も利食い売りやドル高を受けて売り優勢となった。トラン
プ米大統領は12日、欧州連合(EU)とメキシコに30%の関税を8月1日から課す
と表明した。貿易摩擦に対する懸念から、高寄りしたが、利食い売りが出て上げ一服と
なった。また米大統領は、ホワイトハウスで北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事
務総長と会談し、ロシアの侵攻を受けるウクライナにNATO経由で最新鋭兵器を供与
すると明らかにすると同時に、ロシアが50日以内に和平合意に応じなければロシアに
制裁を科すと表明した。
 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、トランプ米政権がFRBの運営方法
を巡る批判を強める中、FRB本部ビルの改修費用に関する調査をFRBのマイケル・
ホロウィッツ監察総監に要請した。
 銀はきのうの海外市場は、金軟調やドル高を受けて売り優勢となった。
【プラチナは貿易摩擦に対する懸念やドル高が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、貿易摩擦に対する懸念やドル高を受けて売り優勢
となった。
 プラチナは貿易摩擦に対する懸念やドル高が圧迫要因になった。トランプ米大統領は
12日、欧州連合(EU)とメキシコに30%の関税を8月1日から課すと表明した。
金に利食い売りが出たことも下げ要因である。米大統領はロシアに制裁を科す可能性も
示しており、ドル高に振れた。
<今日の予定>
・中国住宅価格指数 2025年6月(国家統計局)
・中国国内総生産 2025年4-6月期(国家統計局)
・中国小売売上高 2025年6月(国家統計局)
・中国鉱工業生産 2025年6月(国家統計局)
・ユーロ圏鉱工業生産 2025年5月(EUROSTAT)
・独景況感指数 2025年7月(ZEW)
・米消費者物価指数 2025年6月(労働省)
・米製造業景況指数 2025年7月(ニューヨーク連銀)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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