シカゴ大豆市況=軒並み続伸、強気な輸出成約高を受け買い優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/08   1,012.50    1,022.50    1,009.50    1,021.50     + 8.00
   2025/09   1,004.75    1,014.00    1,001.50    1,012.00     + 6.25
   2025/11   1,019.25    1,029.00    1,016.00    1,026.50     + 6.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       212,831       219,027        890,263   (+  8,869)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(7月10日までの週)
 大 豆:80万1300トン(事前予想レンジ:20万〜60万トン)
 大豆粕:53万0700トン(事前予想レンジ:15万〜40万トン)
 大豆油:   7900トン(事前予想レンジ: 2万〜 6万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(7月23日−7月27日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
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 大豆は軒並み続伸。終値の前日比は5.75〜8.00セント高。中心限月の11月
限は前日比6.00セント高の1026.50セント。
 前週を上回る米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高を受けて輸出用需要増加
期待が高まり買い優勢で運ばれた。ドル高が圧迫要因となったが、堅調な引けた。

 期近11月限は1019.25セントで取引を開始。前日の大口成約発表に続き、U
SDA週間純輸出報告が強気となったため一時は7月7日以来の高水準である1029
セントの高値まで浮上。高値での転売も限られ高値圏を維持して取引を終えた。
 米農務省(USDA)発表の7月10日までの大豆の週間純輸出成約高は80万
1300トンで前週の75万1400トンを上回った。累計輸出検証高は5064万
7700トンで前年同時期の4505万0400トンを約12%上回っている。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、寒冷前線の通過に伴い北西部で気温が低下しレッドリバーバレー
では17日朝方に7℃を記録。またミズーリ州で降雨となる一方、オハイオバレーで
は高温多湿となっている。
 今後は通過中の寒冷前線の影響でプレーンズ北部および中西部の多くの地域では気温
が低下するだろう。6〜10日間予報に関しては7月22〜26日はプレーンズ北部の
気温は平年を下回る一方、コーンベルトの気温は平年並〜平年を上回るだろう。一方の
雨量は平年を上回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは気温の上昇はオクラホマ州及びテキサス州に限られている。雷雨によ
りプレーンズ中部の農作業のペースは鈍化しているが、夏穀物にとっての慈雨がとなっ
ている。プレーンズ北部では乾燥状態の緩和に繋がる降雨の後、ようやく気温が低下。

 米国南部ではルイジアナ州南部でまとまった雨量を伴う降雨が発生。それ以外の地域
では高温多湿となっている。
 大豆製品は、大豆油は大豆の堅調に追随高となった。原油高も好感されて大豆油の上
げ幅は大きくなった。大豆粕は大豆油、大豆の堅調に期近の主要3限月は追随高となっ
たほか12月限は変わらずで終えたが、それ以外は軟調となった。
 大豆粕12月限は変わらずの283.50ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは寒冷前線の通過に伴い北西部で気温が低下。
・ミズーリ州で降雨となる一方、オハイオバレーでは高温多湿に。
・プレーンズ中部で農作業のペースは鈍化しているが、夏穀物にとっての慈雨発生。
・7月10日までの大豆の週間純輸出成約高は80万1500トンで前週の75万
 1400トンを上回る。

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