ゴム週間見通し=上値模索、関税交渉の進展が鍵

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 【前週までのレビュー】ゴム独自の材料が見当たらない中、米株高に連動する動きを
見せている。チャート的には上値を試しやすいとみた。ただ、米株市場の調整が始まれ
ば、JPXゴムRSS3号もそれに追随する可能性があるので、注意したいとした。
【株高から上値模索】
 JPXゴムRSS3号は、上値追いの展開となっている。活発限月の12月限は、2
5日午前には335円まで上昇した。ただ、ゴムのファンダメンタルズからは積極的に
買い進むような材料は見当たらない。依然として、米株高に連動した動きが続いてい
る。24日もS&P500とナスダック総合株価指数が揃って過去最高値更新、日経平
均株価も日米関税交渉合意を受けて、4万1500円超まで上昇となっている。JPX
ゴムRSS3号にとっては支援材料だ。チャート的には、やや過熱感はあるが、上値を
試しやすい。
 来週は米中貿易協議が開催される。また、米国と欧州連合(EU)の関税交渉合意が
間近との報道もあり、これらに進展があれば、株価は一段高となり、JPXゴムRSS
3号も地合いを引き締めるだろう。
 不安材料としては、24日までの10営業日では陰線が2本と、一方的な上昇相場と
なっていることだ。また、トランプ米大統領がパウエル米連邦準備制度理事会(FR
B)議長への不満を募らせており、辞任に追い込むような動きを見せる可能性がある。
パウエル議長がFRB議長の職を退けば、一時的には利下げ期待から株価は上昇すると
みる。だが、米国の財政赤字拡大懸念から、その後は金利上昇(債権価格は下落)、ド
ル安、株安のトリプル安に追い込まれそうだ。米株市場の下落が始まれば、JPXゴム
RSS3号もそれに追随することになるだろう。
【上海ゴム9月限は1万5000元に迫る】
 上海ゴムの中心限月の9月限は、1万5500元を上抜いてきた。中心限月の9月限
は、24日に1万5435元まで上昇し、5月14日に付けた高値1万5310元を上
抜くと、25日には1万5530元まで水準を引き上げた。現状、終値ベースでは、1
万5500元突破に至っていないが、これに成功すれば、節目の1万6000元を目指
した展開になりそうだ。上海ゴム9月限の1万5000〜1万6000元の価格帯は、
4月3日からの急落時、急反発となり、値が飛んだ価格帯であり、まとまった買いが入
れば、一気に水準が引き上がるとみる。
【東京ゴム活発限月の12月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の12月限は、上値追いの展開となっている。7月3日に
317.4円まで上昇後、308円台まで押し戻されたが、その後は、上海高などを背
景に一本調子の上昇となり、25日の午前中には335.0円まで上昇した。7月は、
7月24日現在、陰線が4本しかない。特に24日までの10営業日では陰線が2本
と、一方的な上昇場面になっている。
 買い優勢となれば、節目の340円が次の上値目標になる。同水準を上抜くと、現時
点では340円超の水準には、特に目立った抵抗線が見当たらないことから、節目の3
45円や350円を意識した展開になりそうだ。
 一方、売りが先行すれば、上昇を続けている一目均衡表の転換線が支持になりそう
だ。18日時点では325円台に位置している。同線を割り込むと、節目の320円や
310円、さらには6月30日以降、支持となっている307円前後が意識される。
【今週の注目ポイント】
 引き続き、米株市場に注目したい。ゴム独自の材料に乏しい中、株式市場の影響を受
けやすい状況となっている。24日、S&P500とナスダック総合株価指数は、揃っ
て過去最高値を更新した。また、米国と欧州連合(EU)の関税交渉合意が近づいてい
るとみられ、正式に合意となれば、株式市場の支援材料となる。ただ、過熱感も出てお
り、米株が調整場面を迎えると、JPXゴムRSS3号も売りが出やすいとみる。
【相場予想レンジ】
 7月28〜8月1日のJPXゴムRSS3号12月限の中心レンジ予想は320〜3
50円前後。テクニカルの支持線は325円台(一目均衡表の転換線)、抵抗線は34
0.0円(節目)。

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