【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反発。円安を受けて買い優勢で始まっ た。その後は、ドル建て現物相場の軟調に上値を抑えられた。パラジウムの商いは成立 しなかった。 午前11時3分現在の前営業日比は、プラチナが6円安〜36円高、プラチナミニが 変わらず〜31.0円高、プラチナスポットが13円安、パラジウムが出来ず。 午前11時3分現在の出来高は、プラチナが5672枚、プラチナミニが609枚、 プラチナスポットが2588枚、パラジウムが0枚。 【プラチナはドル高や株安が圧迫】 プラチナはドル高や株安が圧迫要因になった。6月の米個人消費支出(PCE)価格 指数は前年比2.6%上昇し、前月の2.4%から加速した。米ホワイトハウスのレビ ット報道官は、米国による新たな相互関税率は8月1日に発効すると改めて表明した。 米国と日本や欧州連合(EU)の関税交渉で関税率15%で合意したこと受け、貿易に 対する楽観的な見方が出ていたが、当面は1日からの関税引き上げの影響を確認した い。一方、上海プラチナの出来高が急増し、中国勢の安値拾いの買いが入ったことは下 支え要因である。引き続き買われるかどうかを確認したい。 トランプ米大統領が新たな関税率を課す大統領令に署名したことを発表した。数十カ 国・地域からの輸入品に10〜41%の相互関税を課す。各国の反応を確認したい。 プラチナ先限は夜間取引で5954円まで上昇した。円安が支援要因になった。円相 場は1ドル=150円台後半の円安に振れた。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、軟調。朝方の1300.60ドルから、ドル高を受 けて売り優勢となった。 午前11時現在、プラチナは1292.70ドル、パラジウムが1191.10ドル で推移。前営業日の大引け時点はプラチナが1314.20ドル、パラジウムが 1213.44ドル。 MINKABU PRESS
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